研究課題/領域番号 |
01870007
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高橋 國太郎 東京大学, 医学部(医), 教授 (10010034)
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研究分担者 |
赤塚 孝雄 山形大学, 工学部, 教授 (80091875)
岡本 治正 東京大学, 医学部(医), 助教授 (40134283)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
10,900千円 (直接経費: 10,900千円)
1990年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
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キーワード | 多重分光画像 / 干渉フィルタ-切換装置 / 冷却型CCDカメラ / 蛍光物質分布像 / 胚細胞分化 / 細胞間相互作用 / 蛍光画像 / フィルタ切換装置 |
研究概要 |
本研究は落射蛍光顕微鏡の接眼側に干渉フィルタ切換装置を装着し、冷却型CCDカメラにより高感度、高信号雑音比の多重分光画像をパ-ソナルコンピュ-タに入力、自己蛍光あるいは多重蛍光標識による複合蛍光画像を成分の蛍光物質画像に分離する演算をおこなわせる装置を製作することを目的とした。フィルタ切替装置としては400 nmより600 nmまで半値20 nmのフィルタ11枚のうち任意の4枚を電動切り換えできるものを作製した。切り換えを誘導するモ-タ-はパルスモ-タ-とし、インタ-フェ-スによりコンピュ-タ本体から切り換えを指令する信号が入力できるようにした。また、フィルタ-番号を信号として出力できるようにした。また冷却型CCDカメラC3140および同インタ-フェ-スC3366によりCCDカメラよりパ-ソナル・コンピュ-タ9801RAに画像入力を行うことができるよう、インタ-フェ-スを試作し、また制御のためのソフトウエアを開発した。出来上ったシステムをもちいて、ホヤ胚あるいはアフリカツメガエル胚より作製したFITCラベル抗体染色標本あるいは生体細胞に直接蛍光色素を注入した標本をもちい画像を入力し、11枚のフィルタ-により各波長の蛍光画像を得、最適フィルタ群を利用して画像に高速演算をほどこし、各蛍物関分布像を表示できるようにした。 細胞内物質分布を高熱度、高解像度で定量的に測定することは細胞生物学的な解析には不可欠であり、とくに蛍光指示薬による細胞内動態の検索は広く行われている。しかし自家蛍光を含む他種蛍光が混合した画像から目的の指示薬の分布像を分離することは、単一の接眼フィルタ-による単一画像からだけでは不可能である。従って、マルチスペクトル画像解析手法、特に河田等によって提案されている多重分光顕微鏡画像解析手法を援用して、この分離を可能にする装置を実用化することは汎用性があると思われる。
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