研究課題/領域番号 |
01870011
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
加藤 隆一 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40112685)
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研究分担者 |
笹川 展幸 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20187107)
中木 敏夫 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (30164148)
山本 慧 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (50138129)
日比 清勝 日本分光工業(株), LC事業部, 課長
真砂 央 日本分光工業(株), 第2事業部
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1990年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1989年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | 細胞内Ca^<2+>濃度 / カテコラミン分泌 / 副腎髄質クロマフィン細胞 / PC 12 / 脱感作 / 潅流 / マイクロキャリア-ビ-ズ / PC12 / 細胞内カルシウム濃度 / 分泌 / 副腎髄質細胞 |
研究概要 |
牛培養副腎髄クロマフィン細胞及びPC12細胞をマイクロビ-ズ接着培養し、独自に設計開発した小型潅流用蛍光セルに詰め、カルシウム蛍光色素のなFuraー2を取り込ませた。細胞内遊離カルシウム濃度(〔Ca^<2+>〕_i)変化は、蛍光光度計を用いて、340nmと380nmで励起した時の、500nmの蛍光強度の変化及び、その比(340nm/380nm)の変化を指標に測定した。カテコラアミン分泌の測定は小型潅流用蛍光セルの直後にFlowタイプの電気化学的検出器用電極を接続し電気化学的検出器で測定した。PC12細胞においてKC1,nicotine,ATPのパルス刺激に伴い340nm励起時の500nm蛍光強度は上昇し、380nm励起時の500nm蛍光強度は減少した。また、340nm/380nmは上昇し、こりらの蛍光強度は、〔Ca^<2+>〕_i変化を反映しているものと考えられた。また、〔Ca^<2+>〕_i上昇に伴い、カテコラミン分泌の急速な増加が認められた。培養牛副腎髄質クロマフィン細胞を用いた際にもスルバミルコリン及びKCL刺激に伴い濃度依存的な両指標の変化が認められた。 本研究により、潅流系においてカテコラミン分泌と〔Ca^<2+>〕_i変化を経時的かつ同時に測定することが可能となった。この方法は脱感作現象の解析に有用であるばかりでなく、蛍光指示薬を用いた細胞内pHの測定など、細胞内の変化を生理活性質の遊離と同時に測定することができることから細胞の機能とそのメカニズムを研究する上で有用な実験系と思われる。
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