研究課題/領域番号 |
01870040
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岡部 哲郎 東京大学, 医学部(病), 助手 (80169135)
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研究分担者 |
萩原 弘一 東京大学, 医学部(病), 助手
渡辺 純一 東京大学, 医科学研究所, 助手 (20201189)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
27,700千円 (直接経費: 27,700千円)
1991年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1990年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
1989年度: 11,700千円 (直接経費: 11,700千円)
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キーワード | 肺小細胞癌 / モノクロ-ナル抗体 / キメラ抗体 / 抗原 / cDNA / 放射性同位元素 / シンチグラフィ- / 放射線治療 / 画像診断 / 肺癌 |
研究概要 |
1.モノクロ-ナル抗体による画像診断 イメ-ジングの期間を短縮するために抗体をFab'に切断し、これにテクネシウム99mを標識した。テクネシウム標識モノクロ-ナル抗体をヒトに投与した場合、24時間以内に血中クリアランスは5%以下となり、主に腎で排泄された。これを用いて、ヒトの肺小細胞癌患者の癌病巣の画像診断を行ったところ、約90%の病巣が検出可能であった。又、新たにこの方法で発見される病巣も5ー10%あった。我々は更に100名の肺小細胞癌患者について画像診断を行ったところ、この方法により未治療の肺小細胞癌患者のステ-ジングが可能であった。 2.キメラ抗体による肺小細胞癌の治療 ^<131>Iで標識したモノクロ-ナル抗体を用いて、ヌ-ドマウス移植ヒト肺小細胞癌の治療を行った。その結果、300μCi以上の ^<131>I標識抗体の投与により、腫瘍の増殖抑制および縮小効果が得られた。この結果をヒトに応用するために ^<131>I標識モノクロ-ナル抗体の肺癌患者への投与を行った。ガンマ-シンチグラフィ-によりヒトにおいても腫瘍部位に ^<131>I標識抗体の集積が確認された。今後、 ^<131>I標識抗体の投与量を増大する予定である。又、ヒトマウスキメラ抗体を作成し、テクネシウムと同様の構造をもつβーemitterであるレニウムを標識し、ヒト肺小細胞癌患者の治療を行ったが、100mCiまででは効果は認められなかった。抗体の結合量を増やすために、Tはとー2の認識する抗原蛋白およびcDNAを分離し、新しく異なるエピト-プ対する抗体の作成を行った。これら同一の抗原蛋白に対する多種の抗体に ^<131>Iやレニウムを標識することにより腫瘍局所へeffective doseの大量の放射線照射が可能と考えられる。
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