研究課題/領域番号 |
01870063
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
早川 徹 大阪大学, 医学部, 教授 (20135700)
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研究分担者 |
堀内 健文 神戸製鋼, 情報エレクトロニクス, 部長
坂野 洋一 三谷商事, 事業開発本部, 課長
加藤 天美 大阪大学, 医学部附属病院, 医員
吉峰 俊樹 大阪大学, 医学部, 助手 (00201046)
池田 卓也 大阪大学, 医学部, 助教授 (40028436)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1989年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | Intraoperative monitoring / Computer assisted neurosurgery / CTーguided stereotaxy / Surgical navigation / 3ーdimensional navigation / Neurosurgery / Microcomputer / コンピュ-タ-支援脳手術 / CT誘導定位脳手術 / 3次元位置計測 / マイクロコンピュ-タ- / CT / MRI |
研究概要 |
重要な機能をもつ領域が互いに複雑な神経連絡をなして構成された脳内の手術には最大限に精密な手技が望まれる。CTやMRIの発達により、脳神経領域の画像診断は極めて高い解剖学的精度が達成されている。これに対し、実際の手術では診断の精度が十分に生かされていない面がある。そこで本研究組織は手術操作の位置情報と画像診断情報との相関を術中、即時的に表示し、病変部への定位的到達を支援する脳外科手術支援システムを開発試作した。このシステムは手術操作位置検出のために磁気変換方式を利用する。まず、患者頭皮にマ-カ-を装着して術前CT/MRIを撮影し、脳断層画像を本システムに入力する。手術では患者頭部に磁場発生器を設置する。ついで磁場センサ-を取り付けたポインタ-あるいは吸引管を用いて頭皮マ-カ-の空間座標値を読み取り、頭位のキャリブレ-ションを行なう。これにより術野のポインタ-あるいは吸引管の先端位置とその方向をディスプレ-のCT/MRI画像上にリアルタイムに表示することができる。本研究では特に、a)患者画像情報の入力ならびに処理、b)手術操作位置の検出、c)手術操作位置と画像情報との空間的対応、d)処理結果の術者へのフィ-ドバック、に検討を加え、本システムの実用化をめざしてそれぞれの改良を行なった。ついで、e)本システムを実際の脳神経外科手術に応用し、その有用性、問題点を検討した。本システムはフレ-ムやア-ムの使用による術野や到達法の制限はなく、正確な手術操作位置の確認が可能であり、術中オリエンテ-ションの助けとなるばかりでなく、手術操作法の選択を通じて、術中の危険性を予防しうるものと考えられた。今後さらに多数の手術に本システムを用い、より安全かつ確実な脳神経外科手術法のさらなる開発をめざしたい。
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