研究課題/領域番号 |
01870070
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
山田 明夫 東京理科大学, 理学部物理学教室, 教授 (80075267)
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研究分担者 |
壁井 信之 東京女子医科大学, 医用工学研究施設, 講師 (50096583)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1991年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1990年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1989年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 人工透析モニタ- / 限外濾過セル / 小型限外濾過装置 / 電解質(Na,K,cl) / BuN / 電解質測定装置 / BuN測定装置 / 人工腎臓モニタ- / 限外炉過セル / 電解質(Na,K.C1) / 電解質(Na、K、Cl) / 限外濾液 |
研究概要 |
1)濾液採取量および濾過セルの応答時間: 濾過セルを改良した結果、濾液採取量は牛血を使用すると、Hct30%では0.3ml〜1.0ml/minであった。この装置の測定に必要なサンプル量は0.26ml/minであるので、必要なサンプル量を採取することが可能となった。濾過セルの応答時間も求めた結果、濾液の100%飽和カリウム濃度に達する時間は生理食塩水使用時は約6分、牛血使用時は約6分〜8分となった。 2)慢性腎不全患者の人工透析による治療中の人工透析監視用血液生化学 モニタの使用 慢性腎不全の患者に人工透析を行い、このモニタ-を使用してNa、K、ClおよびBuNを測定した。血液流量200ml/min、透析液流量500ml/min、静脈圧115mmHg、透析液圧280mmHg、動脈圧200mmHg、限外濾過0.5l/hrであった。患者の血液中のNa137.3mEg1l、K4.09Eg1l、cl113.6mEg1l、BUN68mg/dlと一定の濃度になった時点で透析および濾液採取を開始した。透析開始後よりそれぞれのsoluteの濃度は低下しはじめ、透析膜を介して透析液中へ各soluteは急激に拡散していることが認められる。Na、K、Clは一定値に達したあとは透析してもほとんど変化を認めない。約3時間後に、Naは136mEg1l、Kは3.35mEg1l、clは113.2mEg1lに近づき、一定となる。これらの値は透析液中の各soluteの濃度に近い値を示している。一方BuNは38mg/dlまで低下して一定となった。BuNの濃度の低下の仕方は他のNa、Kおよびclなどの濃度の低下の仕方と異なっている。これは血液中の老廃物は透析により出来るだけ除去する仂きをするが、電解質は血液と透析液の間で、その差を少なくして血液中の電解質の動きを少なくしているために、電解質とBuNの動きに差が生じていることを示している。この患者監視装置により、血中の老廃物の除去の状態や、透析中の電解質の濃度の低下や、各イオンの動きを知り、計画透析が行える。
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