研究課題/領域番号 |
01870072
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
和田 仁 東北大学, 工学部, 助教授 (30111264)
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研究分担者 |
高村 雅雄 永島歯科器械, 技術部, 主任
小林 俊光 東北大学, 医学部, 助教授 (80133958)
高坂 知節 東北大学, 医学部, 教授 (80004646)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1989年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | 中耳病変診断装置 / 3次元表示 / ティンパノメトリ- / 耳小骨離断 / 耳小骨固着 |
研究概要 |
一般に普及しているインピ-ダンスメ-タ-は滲出性中耳炎の診断には大変有効であるが、判定の困難な耳小骨離断や固着の診断には、一般に不敵とされており、我々も同様の経験をしている。この主たる原因は、従来型インピ-ダンスメ-タ-では入力音周波数が一定(226Hzまたは660Hz)で、中耳の周波数応答を測定できないためと我々は考えている。そこで、周波数を100〜2000kHzで連続的にスイ-プし、外耳道内圧力と周波数に対する中耳の音圧変化を3次元表示することにより、従来型インピ-ダンスメ-タ-よりはるかに多くの情報を得られる、中耳病変診断測定システムの開発を試みた。以下に開発過程について記す。 1.理論解析を基に種々のパラメ-タを変えて数値シュミレイションを行い、最も診断に適当と考えられる3次元表示を決定した。 2.仕様や操作方法を選定し、中耳病変診断測定システム(ハ-ド)の試作を行った。 3.中耳病変診断測定システム(ハ-ド)をコントロ-ルするソフトプログラムの開発を行った。 4.人工中耳モデル、正常および中耳病変を有するヒト中耳動特性を、上述の試作システムで測定を行っている。 今後測定を続けながら、操作方法および表示方法の改良(例えば、加減圧間隔、周波数スイ-プ速度、音圧表示スケ-ル等)を行い、より完成度の高い診断装置の開発を目指す予定を立てている。
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