研究課題/領域番号 |
01870079
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
奥田 礼一 東北大学, 歯学部, 教授 (80005024)
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研究分担者 |
田上 篤 東北大学, 歯学部附属病院, 助手 (00236374)
清水 義信 東北大学, 歯学部, 助教授 (20005078)
加賀山 学 東北大学, 歯学部, 教授 (60004610)
斎藤 素子 東北大学, 歯学部, 助手 (80215566)
斎藤 修 東北大学, 歯学部付属病院, 助手 (50178480)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
1991年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1990年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1989年度: 8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
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キーワード | 人工歯根修復 / 純チタン / 歯根膜細胞 / 細胞培養 / 骨吸収抑制 / アルカリフォスファタ-ゼ / 歯根膜形成 / 歯根膜細胞性状 / 立体培養 / 骨吸収活性抑制 / 骨形成活性高揚 / 表面形状 |
研究概要 |
天然歯根により近い機能を有する人工歯根の確立を目的とし、純チタン人工歯根面への歯根膜再構築技法の開発に取り組み、その過程において、純チタン面への歯根膜細胞培養実験や、in vitroにおいて歯根膜細胞の分化機能を検討し以下の知見を得た。 1.ヒト歯根膜細胞の培養法に改良を加え、この方法による初代培養の成功率は約90%となった。2.純チタン面へのヒト歯根膜細胞の付着・増殖が可能であった。3.CellーTakをコ-ティングする事によりチタン面への細胞の吸着時間を短縮できた。4.細胞の増殖にはヒト血清の10%添加が最も効率が良かった。5.PDL細胞の培養には純チタンの表面微細形状は平滑面あるいはガラスビ-ズによるサンドブラスト面が適していた。6.ヒト歯根膜細胞は末梢血リンパ球・単球(PBL)からの破骨細胞の誘導を抑制する液性因子を産生する分化機能を有し、この作用を示す因子は歯根膜細胞の培養上清に含まれていた。7.歯槽骨由来細胞や、歯肉由来細胞はこのような液性因子を産生しなかった。8.PBLに歯周病原因菌による刺激を与えると破骨細胞数が増加したが、これに歯根膜細胞の培養上清を加えると増加を抑えた。9.歯根膜細胞のALPase活性はPBLとの共存下においても減少しなかった。10.歯肉細胞に比べ歯根膜細胞は高いコラ-ゲン合成能を示した。11.細胞継代による歯根膜細胞の分化機能の減弱は比較的小さかった。 また、チタン鋳造法については、埋没材の開発やスプル-、ベントの設計などの分野において技術開発が推進された。
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