研究課題/領域番号 |
01870082
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
堤 定美 京都大学, 生体医療工学研究センター・人工臓器学研究部門, 助教授 (00028739)
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研究分担者 |
松下 富春 神戸製鋼所, 技術開発本部, 室長
林 恭平 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (60079754)
岡田 政俊 大阪大学, 歯学部, 助手 (70169118)
奥野 善彦 大阪大学, 歯学部, 教授 (50028750)
ビーチ ダリル HPI研究所, 創立理事長
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
1990年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
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キーワード | 歯科補綴物 / CAD / CAMシステム / 三次元表面形状計測 / 歯冠形態設計 / ボクセルモデル / 衝突干渉問題 / 切削加工特性 / コ-ド化パタ-ン投影法 / CAD@CAMシステム / 歯冠形態設算 |
研究概要 |
本研究では、歯科補綴物のためのコンピュ-タ支援による設計/製作(CAD/CAM)システムについて、実用化を目的として遂行したものである。2年間の研究成果を以下にまとめる。 1.患者の口腔形態を非接触で迅速・正確に計測するための入力装置として,高解像度CCDカメラを用いて、電子制御式液晶スリットから対象に投影された8種類のコ-ド化パタ-ンを撮影し、対象表面上の空間距離座標を計測する、超高速画像入力装置を開発した。さらに、顎顔面を対象とする計測装置として、8本のマルチスリットレ-ザ-と2台のCCDカメラによる高速計測装置を試作した。 2.ボクセルモデル法の適用によって再構築された支台歯の三次元画像について、補綴物と歯冠との適合境界線である辺縁線を自動認識させるプログラムを開発し、咬合干渉部位の除去など部分的修整も可能とする機能を付加した。これにより、操作の誤差と時間を大幅に減少できた。 3.隣接歯の形態の特徴点などから、冠の設計理論の知識情報処理法を適応して、標準補綴物の形態を修整・適合させる自動設計プログラムにも成功し、補綴物の設計手法の標準化と簡素化、省力化を達成した。 4.三次元画像や補綴物の設計形態を保存し、検索するために、再書き込みが可能で、容量が大きく、パ-ソナルコンピュ-タに設置できる光ディスク装置を利用し、簡便で実用的な情報管理法を検討した。 5.歯科補綴物の自動切削加工が可能な小型計算機制御3軸小型工作機械を試作した。金属・セラミックスなどの難加工材に適するように十分な剛性を有し、切削条件を多段階に変化できる性能が具備させた。 6.切削加工用補綴材料として、チタンならびにカルシウムマイカ系ガラスセラミックスおよび複合レジンを選択し、研削性と靭性の向上を図るとともに、切削性評価試験機を試作して、最適切削条件を求めた。
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