研究課題/領域番号 |
01870115
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
北川 常廣 長崎大学, 薬学部, 教授 (70039634)
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研究分担者 |
神原 廣二 (神原 広二) 長崎大学熱帯医学研究所, 教授 (20029789)
谷森 英明 長崎大学, 薬学部, 助手 (70159028)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1990年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1989年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | シャガス病 / 新診断法 / トリパノゾ-マクルザイ / エピマスチゴ-ト / アマスチゴ-ト / トリポマスチゴ-ト / 免疫測定法 / 新方法 |
研究概要 |
シャガス病を引き起こす原虫トリパノソ-マ クルザイには、種々の性状の異なる系統の原虫が存在する。さらに、各系統の原虫それぞれ中間宿主の昆虫の体内で生存するエピマスチゴ-ト型、動物の血流中のトリポマスチゴ-ト型、および動物の細胞寄生型のアマスチゴ-ト型の3形態に変態する。本研究の目標は3つの測定法である。 (1)トリポマスチゴ-ト型原虫の測定法(シャガス病の新診断法)の研究:トリポマスチゴ-ト型原虫の測定法は、トラウエン系の原虫に特異的な測定法と、他の系統のトリポマスチゴ-トにも共通して測定できる、一般的な測定法を開発した。後者の測定法は一層の高感度化が望まれるが、従来の診断法よりは簡単に使用できる実用的なシャガス病の新診断法として期待される。(2)エピマスチゴ-ト型原虫の測定法の研究:我々の開発したエピスマチゴ-ト型の測定法は、5種類の系統のエピスマチゴ-ト型の原虫に共通して測定することに成功した。本測定法はシャガス病に感染した昆虫の新診断法として期待される。(3)アマスチゴ-ト型の測定法の研究:アマスチゴ-トの測定法として、トラウエン系の原虫に応用できる測定法を開発した。本測定法は実験動物のシャガス病に感染した状態を解析する方法として期待される。我々はトラウエン系の原虫でマウスをシャガス病に感染させて、種々の臓器での原虫の増殖状態を初めて正確に解析する事が出来た。 以上、現在までに開発に成功した3つの測定法、トリポマスチゴ-ト、エピマスチゴ-ト、アマスチゴ-トの各測定法はそれぞれシャガス病の新診断法、中間宿主の感染状態の解析、感染動物でのシャガス病の解析研究に際に、有用な新手段になることが期待され、一部は実験的にも有用である事が示された。
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