研究課題/領域番号 |
01880008
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
牛島 和夫 九州大学, 工学部, 教授 (40037750)
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研究分担者 |
菅沼 明 九州大学, 工学部, 助手 (70235852)
古川 善吾 九州大学, 工学部, 講師 (30190135)
稲田 俊明 九州大学, 文学部, 助教授 (80108258)
松永 勝也 九州大学, 文学部, 教授 (10036999)
平原 正樹 九州大学, 工学部, 講師 (10192717)
高木 利久 九州大学, 情報処理教育センター, 助教授 (30110836)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
1991年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1990年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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キーワード | 推敲支援 / 字面解析 / 日本語文書処理 / ソフトウェアの移植 / パ-ソナルコンピュ-タ / ワ-クステ-ション / 利用者インタフェ-ス / テキスト処理 |
研究概要 |
日本語文章推敲支援ツ-ル『推敲』は、日本語文章ファイルを解析して、推敲に役立つ情報を書き手に提供することを目的としたツ-ルである。この研究に着手する前にパソコン(NEC PC9801)上に『推敲』Ver.1.8を実現した。本研究では、日本語文章推敲支援ツ-ルの機能拡張、移植、利用分野の拡大に関して以下に示す成果を得た。 1.機能拡張に関して、字面解析アルゴリズムの抽出精度の向上を行った。また、新たに"wa"と発音する「は」を98%の精度で抽出するアルゴリズムを構築した。これらは、科学技術文章約70万字を調査して導いたものである。さらに、構築した抽出法をJICST科学技術文献抄録(約300万字)と新聞記事(約2000万字)に適用して評価し、その結果を参考にして改訂を加えた。また、『推敲』Ver.1.8は解析結果をディスプレイに表示するのみであったが、新たにファイルに保存できるようにした。これらの機能を組み込んだ『推敲』Ver.1.9を一般に公開した。 2.『推敲』Ver.18の感想で最も多かった編集機能の追加に関して、仕様を検討した。この際、『推敲』で使用している検索に適した日本語テキストの管理に関するデ-タ構造の見直しを行った。さらに、その仕様をもとにして、パソコン上の『推敲』に編集機能を実装し、『推敲』Ver.2、1を実現した。 3.『推敲』Ver.1.8を他のパソコンに移植するために、『推敲』の各機能を部分機能に分解してそれぞれ基本モジュ-ルを構成した。これを組み合わせることによって、移植性と保守性の高い『推敲』を再構成した。さらに、それを用いて、パソコン版『推敲』をIBM5550とFMR60に移植した。 4.使用希望者に『推敲』を配布し、評価を依頼した。配布した方々は、大学のドイツ語教官、国文学科教官、留学生担当教官、付属病院医師、雑誌編集者、マニュアル執筆者等広い分野にわたっている。これらの評価から、推敲支援ツ-ルが広い分野に有用なツ-ルとなりうることを実証することができた。
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