研究課題/領域番号 |
01880029
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分子遺伝学・分子生理学
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
磯野 克己 神戸大学, 理学部, 教授 (70011640)
|
研究分担者 |
浦野 元 アロカ株式会社, 研究所, 研究員
小原 周 神戸大学, 遺伝子実験施設, 助手 (00204272)
橘 秀樹 神戸大学, 理学部, 助教授 (70126118)
|
研究期間 (年度) |
1989 – 1990
|
研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
|
配分額 *注記 |
15,500千円 (直接経費: 15,500千円)
1990年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1989年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
|
キーワード | 塩基配列決定 / 整列フロ-ン / ミニトランスポゾン / PCR増幅 / DNAシ-ケンサ- / 整列クロ-ン / 反応の自動化 / 大量デ-タの処理 |
研究概要 |
本研究は現在の分子生物学の分野で最も基本的な方法として用いられているDNAの塩基配列決定の方法を改良し、長大な領域の塩基配列決定を高速で行なうようにするための基礎を築こうとなるものである。DNAの塩基配列決定に際してもっとも時間と労力のかかるのは、(a)対象とするDNA断片の細分化、(b)配列決定のためのサンガ-反応および電気泳動、さらに(c)塩基配列デ-タの収集・解析、であろう。そこで、本研究では、これらの各段階について自動化・高速化を図ることを試みた。まず、(1)大腸菌の整列クロ-ンにミニトランスポゾンを挿入し、(2)それぞれのミニトランスポゾン挿入体に含まれる大腸菌の染色体をPCRを用いて増幅し、(3)得られた増幅断片を直接塩基配列決定に用いるための方法を確立した。次に、(4)上記の方法について「実地テスト」を行なうとともに、(5)この方法を、大腸菌ばかりでなくパン酵母のゲノム解析に適用するための基礎となる研究も進めた。さらに、(6)パン酵母での組織的な遺伝子解析と高速で塩基配列決定を行なうための方法の確立と必要な菌株の作製を行なった。一方、(7)DNAシ-ケンサ-を用いた塩基配列決定それ自体についても、デ-タ解析ソフトの大幅な改良を図り、解析速度を向上させる方法を開発した。 これらにより、塩基配列決定の大幅な自動化・高速化を達成できる見通しがついた。
|