研究課題/領域番号 |
01880030
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生体物性学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
楠見 明弘 東京大学, 教養学部, 助教授 (50169992)
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研究分担者 |
内藤 正幸 オリンパス, 機器グループ, 主任研究員
辻 明彦 浜松ホトニクス, 研究部, 研究員
馬渕 一誠 (馬淵 一誠) 東京大学, 教養学部, 教授 (40012520)
山口 和夫 神奈川大学, 理学部, 助教授 (20114902)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
11,800千円 (直接経費: 11,800千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1989年度: 10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
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キーワード | 蛍光顕微鏡 / 蛍光寿命 / 画像処理 / 共鳴エネルギ-移動 / エンドソ-ム / エンドサイト-シス / 膜融合 / 蛍光試薬 / 時間分解 / 蛍光 / 顕微 / テルビウム / ユ-ロピウム / キレ-ト |
研究概要 |
時間分解顕微蛍光顕微鏡は、励起レ-ザ-光照射からゲ-トを開けるまでの遅延時間を任意に変化させることができる。そこで、同一視野でこの遅延時間を変化させて数枚の画像を撮り、画像処理計算することにより、顕微鏡の視野内の各点で蛍光寿命を同時測定し(空間分解能0.2μm)、寿命の大小をコントラストとする画像を得ることができる(蛍光命イメ-ジング法、Fluorescence Lifetime Imaging, FLIM)。 本年度はこのFILMの生体膜研究への応用として、細胞内におけるエンドソ-ム膜融合の測定法の開発を行った。培養繊維芽細胞NRKに蛍光エネルギ-ドナ-(calcein)を取り込ませ、洗浄した後、さらにアクセプタ-(sulforhodamine B)を取り込ませた。先に生成したドナ-を含むエンドソ-ムと、後に生成したアクセプタ-を含むエンドソ-ムが細胞内で融合すると、内水相の混合により共鳴エネルギ-移動が生起し、ドナ-の蛍光寿命が短くなる。 FLIMによって、蛍光寿命をコントラストとする画像を作製すると、細胞中の個々のエンドソ-ムについて融合の程度が一目瞭然となった。その結果、経時的に生成したエンドソ-ム同士に融合能があること、アクセプタ-を含むエンドソ-ムが生成してから10分後には融合が観察され、20分後には多くが融合エンドソ-ムになること、融合は細胞中のいたるところで起こること、等が示された。
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