研究課題/領域番号 |
01F00005
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 国立教育政策研究所 |
研究代表者 |
小松 郁夫 国立教育政策研究所, 部長
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研究分担者 |
鄭 廣姫(CHUNG Kwang?hee) 国立教育政策研究所, 高等教育研究部, 外国人特別研究員
鄭 廣姫 国立教育政策研究所, 高等教育研究部, 外国人特別研究員
CHUNG K.-H.
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 学級崩壊 / 子どもの勉強ストレス / 公教育の危機とその対応 / 学校生活と放課後生活 / 複数担任制 / T.T.制 / 公教育の危機 / ICT活用教育 |
研究概要 |
1.研究の進行 ・学級経営をめぐる問題の現象を把握するための調査実施。対象:韓国のソウル所在の小学校5年生(17学校) ・日本の学校と学級経営に関する幅広い理解を求め、学級経営研究会、関連学会へ参加し、関連資料を収集すると共に、関連研究者との面談の実施。 ・調査結果の整理と分析、韓日の学級運営の現象に対する比較分析。 ・報告書の作成 2.研究成果 韓国で実施した調査結果を整理し、日本の調査結果と比較・分析した結果、次のようなことが分かった。 まず、韓国の小学生の場合、日本に比べて「最近イライラすることが多い」(韓国63.1%、日本54.3%)、「疲れていると思う」子どもが多い(韓国75.6%、日本65.1%)ことが分かった。 また、学級運営の現状を見ると、韓国の学級運営がより深刻な状態になっていることが調査結果、明らかになった。例えば、「授業中に立ち歩く人がいる」に対して韓国の小学生は41.4%(「とてもそう思う」「少しそう思う」を含む。以下同一)と答えているが、日本では27.2%である。「授業が始まっても教室に入らない人がいる」「授業中におしゃべりをしたり手紙を回す人がいる」に対しても韓国は各々33.2%、60.9%、日本は22.4%、54.1%となっており、韓国の学級運営がより困難な状態になっていることがわかる。「クラスにいじわるな人がいる」では韓国68.5%(とても多い33.3%、やや多い35.2%)で日本の38.4%(とても多い10.3%、やや多い28.1%)よりはるかに上回っており、至急な対策が求められている。 しかし、授業などに対する意識面では韓同間に差が多く見えなかった。これは、韓同ともに子どもたちは授業中におしゃべりすることがよくないことや、授業時間を守ることの大事さ、授業中に授業と関係ないことをすることの悪さに対してもきちんと認識していることを意味している。 学校生活の面では「学校が楽しい」「授業が楽しい」などの項目では有意味の差は見えなかったが、「みんなが同じことをしていれば安心です」(韓国40%、日本69.6%)、「クラスの友達からどう思われるか気になります」(韓国55.6%、日本72.1%)、では韓日間の差が大きく見られ、注目を引く。友人関係・学級の様子の面では「私のクラスは仲がいいです」(韓国26.2%、日本76.6%)で大きな差が現れ、先の「クラスにいじわる
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な人がいる」の68.5%とともに韓国の学級崩壊、いじめの問題の深刻さ、或いは問題発生の潜在的可能性を間接的に示している。 家庭生活面では「朝ごはんを食べないで学校に行くことがあります」に対して韓国の42.1%の子どもが答えており、日本の20.8%の2倍を超え、こどもの健康問題と心の安定の問題がともに問われている。「お家の人は『勉強しなさい』とよく言います」に対しても韓国では76%の子どもがとてもそう思う(40.3%)、少しそう思う(35.7%)と答えており、日本の子ども(60.5%:各々31.6%、28.9%)に比べて勉強のストレスを強く受けていることが分かる。 その他、今回の調査では韓国の調査に日本の調査で含んでいなかったいくつかの質問が加えられたが、その一部としては、「他の先生から学びたい」54.6%、「放課後熟を通ったり家庭講師から教えてもらっている」90%、「私は学校の先生より塾の先生の話をよく聞いていると思う」45.8%などがある。これらの調査結果はTT制を含めて今後韓国での学級運営のあり方を再検討する必要性を示唆していると思われる。 以上のことは韓国の学級運営の実態が日本に比べてより深刻な状態に落ちていることを示している。その原因に対しては別の研究が必要であろうが、少なくとも日本とは多少の差があるように思われる。90%以上の子どもが熟などを通っている現状もそうであるが、自由既述でも過度な塾通いなど「勉強のストレス」からの解放を強く訴えているからである。「休みたい」「熟をなくしたい」「とにかく寝たい」「寝たいので一日が30時間でほしい」「自由に遊びたい」「体を動いて遊びたい」「体育時間を休まないでほしい」などが子どもの強力な希望であり、自由記述の中には専門的な治療を要するほどの病的な深刻さを暗示している記述も見られる。このことは学校教育の機能再生を考える時、参考すべきことであり、まず過度な勉強のストレスから子どもを解放させ、子どもが自ら学びたい学習意欲を持つようにすること、そのための学校教育と学級運営のあり方、教育の方法を工夫することが必要であると同時に「学力」に対する認識の転換が必要とされている。 3.今後の研究計画 ・韓日における小学生の学校と放課後の生活の現状を調査・比較することによって子どもの生活の実態から今の教育問題を見直し、これからの教育のあり方を考える。 隠す
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