研究課題/領域番号 |
01F00006
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
朝倉 敏夫 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 教授
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研究分担者 |
金 香来 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 外国人特別研究員
KIM H.-L.
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 韓国社会 / 葬式 / 対人関係 / 行動規範 / 病院葬式場 |
研究概要 |
韓国生活文化とその表象に関する研究において、研究分担者として韓国の葬式をテーマとした研究を行った。この研究の成果は、国立民族学博物館で開催した特別展「2002年ソウルスタイル」の「葬式」「墓」の展示に反映するとともに、同展の図録にコラムとして記載した。また、同館の講演会において「現代韓国の葬式事情-ソウルの病院葬式場を事例として」というタイトルで口頭発表した。 その後も継続して、現代韓国社会の、主に都市部におけるいくつかの病院葬式場を取り上げ、新しい葬式行事とそこで展開される対人関係や行動規範について現地調査を行った。この調査によって得られた知見は次のとおりである。 (1)これまで「葬儀社」と呼ばれる零細葬儀業社がこなしていた葬式に関わるすべての業務を病院葬式場が取って代わり、葬式の業務も細分化されている。 (2)零細な病院葬式場と大手綜合病院葬式場との格差が激しい。 (3)専門的な「〓師」(遺体に沐浴をさせる職人)が出現し、女性〓師も進出している。 (4)納棺の儀式において泣きの儀礼が消えつつある。 (5)韓国では基本的に故人の子女のすべてが喪主となるが、女喪主の発言力が強い。 (6)韓国の葬式では宗教の影響が強い。 (7)大学において喪礼指導学科が出現した。 現在、日本における葬式のあり方についても調査を進め、その比較を通して論文を作成中である。
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