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モンゴル語音韻史の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01F00010
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 言語学・音声学
研究機関東北大学

研究代表者

栗林 均  東北大学, 東北アジア研究センター, 教授

研究分担者 HURILE BATEER  東北大学, 東北アジア研究センター, 外国人特別研究員
HURELBATOR  
研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードモンゴル語 / 清文鑑 / 三合切音 / ホルチン方言 / 漢字音訳 / 満州語
研究概要

モンゴル語音韻史の中で、18世紀末に満洲語・モンゴル語・漢語(中国語)の対訳辞書として編纂された『満珠蒙古漢字三合切音清文鑑』に採録されている約14,000項目のモンゴル語を主たる研究対象とした。この対訳辞書は、漢語に対しては満洲文字とモンゴル文字によって、満洲語に対しては漢字とモンゴル文字でによって、そしてモンゴル語に関しては漢字と満洲文字で発音を表記していることが大きな特徴である。研究では、収録されているすべてのモンゴル語について、漢字で表記されている発音と、語彙構成の二つの側面からその特徴を明らかにすることを目指した。
この辞書では「三合切音」方法によるモンゴル語表記が行われている。この「三合切音」表記では子音と母音が別々の漢字で表され、116個の漢字が使われている。満州文字による表記ではモンゴル文語の4つの円唇母音に対し、満州語の3つの円唇母音が当てられている。モンゴル文語のoに対して満州語のoが、モンゴル文語のu、uに対して満州語のuが、モンゴル文語のo対して満州語のuが使われている。しかし子音g、kの後ではモンゴル文語のuに対して満州語のuが使われている。またモンゴル文語のoとuに対して満州語のuが使われている。また母音oに代わってuが現れていることや独特のことば使いなどから、この辞書の製作にモンゴル語の東部方言の人々が大きく関わっている可能性がある。
また満州語とモンゴル語の比較によって、モンゴル語の語彙の構成方法として、モンゴル語の項目に満州語をそのまま使ったもの;満州語を訳して新しくつくったもの;満州語の形を多少変えたものがあることを指摘することができる。さらにモンゴル語の語幹に満州語の語尾を付けたり、満州語の語幹にモンゴル語の語尾を付けたものも見いだされる。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 栗林 均: "『元朝秘史』におけるモンゴル語と漢語の人称代名詞の対応"東北アジア研究. 第7号(印刷中). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] フレルバートル: "1950年代内モンゴルに起きたモンゴル文字のキリル文字化運動"モンゴル研究論集. 1. 133-144 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] フレルバートル: "チャハル方言の疑問助詞について"日本モンゴル学会紀要. 第32号. 73-82 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 栗林 均: "『華夷訳語』(甲種本)モンゴル語全単語・語尾索引"東北大学東北アジア研究センター. 200 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2024-03-26  

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