研究課題/領域番号 |
01F00092
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
黒沢 英夫 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授
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研究分担者 |
JALIL Md Abdul 大阪大学, 大学院・工学研究科, 外国人特別研究員
JALIL M. A.
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 鎖状分子 / 金属-金属結合 / パラジウム / 白金 / サンドイッチ構造 |
研究概要 |
本研究では、新しい鎖状分子化合物として、有機金属サンドイッチ鎖化合物の創製、及び機能の解明を目的とする。このような鎖状化合物は、1次元に拡がったπ-共役系分子で金属-金属結合鎖を挟み込む構造をとっており、有機π-共役系と金属-金属鎖がハイブリッドした新しい機能材料素子として期待できる。 本年度は、前年度までに開発した合成手法に基づき、混合金属鎖を持つサンドイッチ錯体の合成を検討した。異なる金属原子を金属鎖中の望む位置に入れ込む手法を開発することは、金属鎖の形成機構についての知見が得られるのみならず、新たな金属鎖化合物合成の道を開くと考えられる。 まず、[Pd_2(CH_3CN)_6]^<2+>とPd(PPh_3)_4を当量づつ混合することで、Pd-Pd-Pd結合錯体[Pd_3(μ-PPh_3)_2(PPh_3)_2]^<2+>がほぼ定量的に得られることを明らかにした。この手法を用いてPd(PPh_3)_4の代わりにPt(PPh_3)_4を用いたところ、混合金属鎖錯体[Pd_2Pt(μ-PPh_3)_2(PPh_3)_2]^<2+>が生成したことをスペクトル的に観測した。また、同様の手法により、[Pd_2{Ph(CH=CH)_4Ph}_2]^<2+>錯体と0.5当量のPt_2(dba)_3との反応により、同じくPd_2Pt混合金属型サンドイッチ錯体の生成をスペクトル的に観測した。これらの結果、PdとPtの混合金属鎖を持つ有機金属サンドイッチ化合物の合成が可能であることを明らかにした。
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