研究課題/領域番号 |
01F00133
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
柳 雄介 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授
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研究分担者 |
謝 明芳 九州大学, 大学院・医学研究院, 外国人特別研究員
XIE M.
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | デングウイスル / レセプター / 感染 |
研究概要 |
デングウイルスはネッタイシマカによって媒介され、デング熱やデング出血熱/デングショック症候群を引き起こす。近年世界的に患者の増加が問題となっている。デングウイルスの細胞への感染にはヘパラン硫酸が関与しているが、それ以上の詳細は不明である。デングウイルスの細胞感染機構を明らかにするために、緑色蛍光色素(GFP)を用いて感染を定量的に測定する系の開発を試みた。先ず、デングウイルスのエンベロープ蛋白をもつ水疱口内炎ウイルス(VSV)のシュードタイプを作製した。このVSVは自らのエンベロープG蛋白遺伝子を欠失し、代わりにGFPの遺伝子を持っている。そのため、細胞に感染すると緑色の蛍光を発する。デングウイルス2型のエンベロープ蛋白であるprMおよびE蛋白の遺伝子をRT-PCRで増幅した。エンベロープ蛋白が細胞表面に発現されるように、prMおよびE蛋白の細胞外ドメインとVSVのG蛋白の膜貫通領域および細胞内ドメィンの融合蛋白をコードするベクターを作製した。また、デングウィルスのprM蛋白およびE蛋白を別々にクローニングして、それぞれ細胞表面に発現させるベクターに組み込んだ。これらのプラスミドを細胞に導入した後で、VSVを感染させることによりシュードタイプを作製した。しかし、種々の条件を試したが十分なウイルス力価を得ることができなかった。そこで、次にGFPを発現するデングウイルスの作製を試みた。プラスミドに挿入された完全長デングウイルスcDNAクローンをin vitroで転写し、細胞に導入すると感染性のウイルスを得ることができた。現在、PCRで増幅したGFP遺伝子をデングウイルスゲノムの上流に挿入し、感染性ウイルスを得る実験を進めている。GFP発現デングウイルスが得られたら、種々の細胞におけるデングウイルスの感染効率の解析を行なうとともに、細胞レセプターの同定を試みる予定である。
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