研究課題/領域番号 |
01F00318
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
畜産学・草地学
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研究機関 | 酪農学園大学 |
研究代表者 |
鮫島 邦彦 酪農学園大学, 酪農学部, 教授
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研究分担者 |
NEUPANEY Dhanapati 酪農学園大学, 酪農学部, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | ヤクバター / チロシナーゼ / 共役リノール酸 / CD36 / ヤクミルク / 脂肪酸組成 / トコフェロール / 脂質酸化速度 / コレステロール |
研究概要 |
ネパールの高山地帯でヤクのバターは、古くから打ち身、切り傷、腹痛、火傷、頭痛、日焼け、高山病などの緩和や防止に利用されているが、その根拠についてはほとんど知られていない。本研究はヤクバターの成分を分析してこれらの機能特性について明らかにすることを目的として実施した。 ヤクバターは、ウシバターに比較して特有の風味を持っている。これは、ヤクバター中に含まれる多くの短鎖飽和脂肪酸によるものであること、またヤクバターはα-トコフェロール含量が多く酸化安定性に優れていることが明らかになった。さらに、ヤクバターには抗動脈効果、抗癌効果が示されている共役リノール酸が多いことも明らかとなった。また、チロシナーゼ活性の強いこと、不飽和脂肪酸を多く含有する植物油脂の酸化を抑制する効果のあることも明かとなり、これらの結果は、Milk ScienceとAnimal Science Journalの2誌にすでに公表されている。 ヤクバターのこれらの特徴を決定する遺伝情報を調査するために、生体内の脂肪酸代謝の鍵となっている膜たんぱく質(CD36)の遺伝子分析も実施した。ヤクCD36は分子量86kDaで472個のアミノ酸残基からなり、cDNAのスタートコドンは390(ATG)で、終了は1808(TAA)であった。ヤクのcDNA遺伝子は、ホルスタインのそれと比較すると98%であった。CD36のアミノ酸組成はホルスタインの96.2%が類似していたが、ヤクCD36ではセリン、アラニン、ロイシンが多く、ホルスタインCD36ではイソロイシン、スレオニンが多いことが明らかになった。現在これらの特徴と薬効特性との関連について検討を加えているところであるが。これらの内容については、Animal Science Journal誌に投稿中である。
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