研究課題/領域番号 |
01J00217
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 国学院大学 |
研究代表者 |
池田 幸子 (浅井 幸子) 國學院大學, 文学部, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 大正自由教育 / 野村芳兵衛 / 小林かねよ / 池袋児童の村小学校 |
研究概要 |
本年度は、「大正自由教育における教師の自己意識とその語りの変容過程」というテーマに即して、大正自由教育を担った2人の教師の個別研究を行った。野村芳兵衛(池袋児童の村小学校勤務)については、岐阜県歴史資料館に寄贈された日記、学級日誌、手紙等の史料が整理を終えて公開されたため、7月に同資料館にて史料収集を行った。コピーが禁止されているため、デジタルカメラでの撮影によった。とりわけ、手書きの学級日誌の発見によって、「池袋児童の村」における野村の学級経営の詳細がわかり、彼が共同的な学習の構築を目指していたことが明らかになった。その成果に基づいて、現在、論文「池袋児童の村小学校における教育の展開」(仮題)を執筆中である。 小林かねよ(池袋児童の村小学校勤務)については、雑誌を中心とする史料収集と卒業生からの聞き取りを行い、彼女の教育における課題の変遷をたどることを主題とする論文を執筆した。「池袋児童の村」における小林が、子どもとともに「生活創造」を行うという課題をかかげ、教師と子どもの新たな関係を構築していたことが明らかになった。本論文は「小林かねよと子どもの生活創造」(仮題)として投稿予定である。並行して、教育学、社会学、歴史学を中心とする研究書を読み、大正時代の政治、経済、社会、文化等についての具体的な知識の習得と理論的な枠組の洗練をはかった。
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