配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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研究概要 |
陸上植物は生育する光環境に応じて陽葉と陰葉を形成する。現在までに,陽葉と陰葉を生理学的,生態学的に比較した研究が数多くおこなわれてきたが,その発生分化過程,特に制御機構を解析した研究は数少ない。陽・陰葉化においては光環境を認識することが非常に重要であるので,陽・陰葉化の発生機構の解析、光認識機構の解析を行った。 その結果、光環境が成熟葉で認識され,この情報にもとづいた葉の形態の分化(陽・陰葉化)がおこっていると考えられた。しかし,sun-type・shade-typeの葉緑体への分化はこの情報伝達系による制御を受けておらず,独自の光認識機構と分化機構をもっている可能性が示唆された。(以上,Plant and Cell physiology誌に掲載済み) 陽葉と陰葉の発生過程は、成熟時に形態が大きく異なるにも関わらず、これまでに記載されていない。このため、陽葉と陰葉の発生過程を横断切片と並皮切片を作成し、詳細に記載することにした(以上,Plant Cell and Environment誌に採録決定)。 また,陽・陰葉化シグナルが光合成産物(糖)である可能性を検証したが,糖がシグナルである確実な証拠までは得られなかった。
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