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尖点形式に付随するL関数の平均値理論とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 01J01381
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 代数学
研究機関名古屋大学

研究代表者

神谷 諭一  名古屋大学, 大学院・多元数理科学研究科, 特別研究員(PD) (90553412)

研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードリーマンゼータ関数 / 平均値理論 / 関数解析 / 汎関数 / スペクトル集合 / リンデレーフ予想
研究概要

整数論において,様々なゼータ関数,L関数が導入されてきた。これらの関数が素数の分布に関する研究に有効な役割を果たすことはよく知られている。更に,これらの関数は数学や物理の様々な分野にも現われており,それ自身が興味深い研究対象となっている。
私は,これらの関数のうちで最も基本的なものであるリーマンゼータ関数を関数解析の立場から研究した。リーマンゼータ関数の値は極めて複雑な挙動をもつが,一方で,三角多項式と呼ばれる基本的な関数との関連性も有する。関数解析において,与えられた関数を三角多項式で近似する場合,その関数のスペクトル集合を考察し応用するという手法がある。私はこの手法を深く研究し,リーマンゼータ関数のスペクトル集合を完全に決定することができた。この結果と平均値理論を結合させ,リーマンゼータ関数はある関数空間において,ある意味で,ランダムにふるまうという結論を得た。一方で,リーマンゼータ関数をある関数空間上の汎関数とみなすことに成功した。これはHelson氏の先駆的な研究を補うものである。Helson氏はL関数を汎関数とみなし関数解析の理論を展開したが,リーマンゼータ関数は氏の考察した関数たちに属していない。私はHelson氏の理論を,リーマンゼータ関数も含むような汎関数の集まりに対して拡張することができた。
以上の成果の一部は内外の研究集会で発表するとともに,三編の論文にまとめ,現在,雑誌社に投稿中である。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2024-03-26  

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