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2本鎖RNAによる遺伝子発現抑制機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01J01904
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 遺伝
研究機関国立遺伝学研究所 (2002)
徳島大学 (2001)

研究代表者

田原 浩昭  国立遺伝学研究所, 生物遺伝資源情報総合センター, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードRNAi / C. elegans / 抗体
研究概要

RNAiとは、生物に2本鎖RNA (dsRNA)を投与した場合に相同な配列を持つmRNAの分解が生じる現象であり、基礎研究のための遺伝子発現抑制の新しい手法としてのみならず将来の医療分野への応用も期待されている。RNAi現象の分子機序の実体を解明するために、筆者はモデル生物として線虫C. elegansを用いて研究を行ってきている。
筆者はこれまでに、dsRNAの導入に伴うRNAi反応に関与する因子を幾つか同定してきており、その因子の1つであるrde-1に着目して本年度の研究を行った。まずRDE-1のN末領域に対応するリコンビナント蛋白を作製し、ラットとウサギに対して免疫して抗体を作製した。次に、精製した抗RDE-1抗体を用いた免疫沈降実験によって、RDE-1がin vivoで相互作用している蛋白の候補を4種得た。質量分析による解析の結果、相互作用を示す蛋白の1つであるp40がII番染色体上の遺伝子に由来することがわかった。
又、筆者は、RNAi反応に関与する因子を同定するためにRNAi活性を欠損した変異体rdeを単離してきた。これまでのスクリーニングにおいてはrde-1遺伝子に対する変異が多く出現し、その他のRNAi関与遺伝子に対する変異が得られる確率が低いことが問題点であった。そこで、新しいタイプのrde変異体を効率良く単離するために、rde-1遺伝子を多コピー導入したトランスジェニック線虫を作製することにより、rde-1変異体を避けて遺伝学的スクリーニングを行うシステムを開発した。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hiroaki Tabara(=田原 浩昭): "The dsRNA binding protein RDE-4 interacts with RDE-1, DGR-1, and a DExH-Box helicase to direct RNAi in C. elegans"Cell. 109. 861-871 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 田原 浩昭: "線虫のRNAiプロトコル(feeding法)"細胞工学. 22. 188-196 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 田原 浩昭: "RNAi:その生物学的意義とテクノロジー"蛋白質 核酸 酵素. 48. 469-479 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2024-03-26  

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