研究課題/領域番号 |
01J03348
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松村 和明 京都大学, 再生医科学研究所, 特別研究員DC2
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 人工歯根 / インプラント / EVA / チタン / 歯根膜 / 再生 |
研究概要 |
チタン製インプラントにEVAを固定化し、オゾン処理によりカルボキシル基をEVA表面に導入した上でコラーゲンを固定化した試料を作製した。さらに三次元構造を持った足場としてコラーゲンを塗布し凍結乾燥させコラーゲンスポンジ固定化インプラントを作成した。コラーゲンの溶解性を下げるために160℃で7時間熱架橋を行った。これに歯根膜細胞懸濁液を滴下後、10日間培養を行い歯根膜細胞播種インプラントを作製した。また、乳酸脱水素酵素の測定により、コラーゲンスポンジ内の細胞の増殖を調べたところ、10日でほぼ10^6個に増殖していることがわかった。これを抜歯後2ヶ月経過して抜歯窩が治癒したイヌの顎骨に埋入した。3ヶ月後犠牲死させ顎骨を取り出し、硬組織標本を作製した。組織は約40μmに薄切し、染色を行い顕微鏡観察を行った。結果、チタン単独インプラントでは以前の結果と同様結合組織による被包化が見られた。一方、コラーゲン固定化インプラントでは線維組織がインプラントと垂直方向に見られる部分もあったが、歯肉組織のダウングロースによる繊維性組織がすべてのサンプルで見られた。インプラントを埋入する際、コラーゲンスポンジがあるため少し大きめに顎骨に穴をおけるため、インプラントとの隙間に、倍加時間の短い歯肉細胞が侵入し繊維性組織を形成したものと考えられる。そこで、インプラント埋入時にその上に生体吸収性の組織再生誘導膜(GTR膜)を放置して経過を観察した。その結果、歯肉組織のダウングロースは見られず、コラーゲンスポンジ-細胞増殖型インプラントではインプラントと歯槽骨とを垂直に結ぶ繊維性組織が多く見受けられ、天然歯に近い構造を有することがわかった。去年と今年の結果により、生体適合性を付与したEVA上に三次元に歯根膜細胞を培養し、歯肉組織のダウングロースを防ぐことで歯根膜組織再生型人工歯根の作成の可能性が示唆された。
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