• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

脱着可能な親水基2-ピリジルシリル基を用いた完全水相系での有機合成反応

研究課題

研究課題/領域番号 01J03867
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 合成化学
研究機関京都大学

研究代表者

野上 敏材  京都大学, 工学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード水 / 親水基 / 光二量化反応 / クロスカップリング反応 / ラジカル重合 / Mizoroki-Heck反応
研究概要

近年、水を溶媒として用いた有機合成反応が水の特性や利点から注目されている。しかし有機化合物の水への溶解度の低さが反応を行う上で1つのハードルとなっている。我々は2-ピリジルシリル基を導入した化合物が酸性条件下で水相に移動する点に着目し、これらの化合物は水中での反応に用いることが出来るのではないかと考え、モデル反応として水中でのDiels-Alder反応、ラジカル重合を行った。反応後2-ピリジルシリル基は化合物から選択的に除去可能であるが、さらに着脱可能なだけではなく2-ピリジルシリル基を用いた炭素-炭素結合形成反応を開発することでその有用性を高めた。今回、2-ピリジルシリル基を有するスチルベン誘導体の水中での[2+2]光二量化反応を検討した。
まず反応に用いた2-ピリジルシリル基を有するスチルベン誘導体はピリジルビニルシランに対するMizoroki-Heck反応によって容易に合成できることを示した。得られた2-ピリジルシリル基を有するスチルベン誘導体の光二量化反応は水中において効率的に進行し、一方トルエン中ではスチルベンのオレフィン部分の異性化反応が選択的に進行することを明らかにした。また水中における光二量化反応はトルエン中に比べてより高いHead-Tail選択性を示すことがわかった。さらに得られた光二量化体は、それまで親水基として機能したピリジルシリル基部分をHiyamaカップリングによってアリール基へと変換することができ、構造的に興味深いπ電子系の構築に利用することができることを示した。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Nokami: "Aqueous Photo-Dimerization Using 2-Pyridylsilyl Group as a Removable Hydrophilic Group"Chemistry Letters. in press.

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] K.Itami: "2-Pyridyldimethylsilyl Group as a Removable Hydrophilic Group in Aqueous Organic Reactions : Formation of Molecular Aggregates and Dramatic Rate Enhancement in Diels-Alder Reactions"Advanced Synthesis & Catalysis. 344(3+4). 441-451 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] K.Itami: "Pyridylsilyl group-driven cross-coupling reactions"Journal of Organometallic Chemistry. 653. 105-113 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi