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癌抑制遺伝子APCの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 01J04673
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 細胞生物学
研究機関東京大学

研究代表者

川崎 善博  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードAPC / Asef / 細胞運動
研究概要

癌抑制遺伝子APCは家族性腺腫性ポリポーシスの原因遺伝子として単離され、さらに散発性大腸癌のほとんどの症例でも変異がみられることが知られている。最近我々はAPC結合新規蛋白質として低分子量GTP結合蛋白質のRhoファミリーに対するヌクレオチド交換因子(GEF)をコードする遺伝子を見出しAsefと命名した。また、APCはAsefのGEF活性を正に調節し、MDCK細胞においてAsefを介した細胞膜のラッフリングやラメリポディアの形成を誘導することを明らかにしている。そこで、我々はAsefが細胞形態や細胞運動に与える影響を検討したところ、Asefは上皮由来細胞の細胞間接着を減衰させると共に運動能を顕著に活性化する働きがあり、さらにこれらの働きは変異APCにより制御されていることが明らかになった。また、変異APCを発現する大腸癌細胞の運動能は、Asefと変異APCの結合を阻害する変異体やAsefあるいはAPCの発現を低下させるRNAiを用いることにより抑制される。これらの知見から、大腸癌細胞の異常な運動の亢進は変異APCとAsefが複合体を形成することが原因の1つとして可能性があると考えられた。現在は、様々なシグナル伝達経路におけるAsefの生理的意義をより詳細に明らかにするために、yeastを用いたtwo-nybrid screening、あるいはAsefと共沈する因子をペプチドシークエンスすることによりAsefと相互作用する因子を検索している。また、固体・組織レベルでAsefの機能を解析するために、現在ノックアウトマウスを作製中である。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 川崎義博: "Mutated APC and Asef are involved in the migration of colorectal tumour cells"Nature Cell Biology. 5. 211-215 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2024-03-26  

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