研究課題/領域番号 |
01J06705
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 独立行政法人宇宙航空研究開発機構 |
研究代表者 |
久保田 あや 独立行政法人宇宙航空研究開発機構(宇宙研), 大気球観測センター, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ブラックホール / X線 / 降着円盤 / 気球 / CPLD / 銀河 / 近傍渦巻銀河 / FPGA |
研究概要 |
ブラックホール候補天体(BHC)の研究では、RXTE衛星で観測されたXTE J1550-564という天体のPCA検出器のデータ解析から、高い降着率にあるブラックホール天体は三つの典型的なスペクトル状態をとることを示し、ブラックホールからの放射を理解するうえでの統一的な描像を得て、論文にまとめた(Kubota & Makishima2004 ApJ)。この結果は2003年、9月の上海での国際学会、および10月に京都で行われた国際学会における招待講演で発表した。さらに、2003年秋には、イギリスのダラム大学で共同研究者であるDr.Chris DoneとRXTE衛星で観測されたXTE J1550-564のデータを解析し、アウトバーストの初期においては、光学的に厚い降着円盤がブラックホールの遠方にとどまり、内側には光学的に薄い高エネルギープラズマが満ちていることをつきとめ、MNRAS誌に投稿した。2004年2月には近傍の銀河に存在する超光度天体の性質をつきとめるために、SUBARU衛星における観測を主観測者として行った。 私はまた、高高度気球に搭載する軽量・多機能の新しいコマンドシステムの開発を引き続きおこなった。2003年9月には三陸において気球搭載実験を行い、CPLDを用いて開発したコマンドデコーダが気球搭載のシステムとして実用化可能であることを実証した。この結果は2004年の宇宙科学研究所報告・大気球特集号に投稿中である。
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