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アンモナイト縫合線形成過程の数理モデルの構築とそれを用いた進化パターンの解析

研究課題

研究課題/領域番号 01J08571
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 層位・古生物学
研究機関早稲田大学

研究代表者

松本 崇  早稲田大学, 理工学研究科, 講師

研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードアンモナイト / 縫合線 / フラクタル / 個体変異 / 形態解析 / DLA / フラクタルパターン制御 / フラクタル図形 / 国際情報交換 / アメリカ
研究概要

本研究の目的のひとつは、アンモナイトの縫合線をフラクタルパターン形成の結果として捉え、現実に存在する縫合線パターンを説明することである。その際の大きな問題点は、本来統計的な意味での再現性しかないフラクタル図形と、縫合線形態の種内での安定性の関係をいかに説明するかということであり、そのためには個体変異の大きさを定量的に把握することが欠かせない。従来、ジュラ紀型アンモナイトにおいては個体変異が大きく、白亜紀型アンモナイトにおいては個体変異が小さいという報告はあるものの、定量的かつ系統的な研究は行われていない。そこで本年度は、縫合線形態の種内変異の測定系の確立を試みた。
同種個体を多数収集できるという観点から、材料としては、北海道産アンモナイトDesmoceras latidorsatumを用いた。まず、縫合線形態をデジタル化する手法として、デジタルカメラによる直接撮影を試みたが、曲面上の図形を平面上に写す際に生じるゆがみの補正が、思いのほか困難であったため、結局、万能投影機を用いてスケッチし、それをデジタルスキャナで読み込む方法を採用することとした。
個体変異の大きさを定義する量として、累積誤差と距離行列の2つの量を用いた。前者は、われわれが以前異常巻きアンモナイトの殻形態の変異を定義するのに用いたもので、2つの曲線の始点と終点が一致するように拡大縮小を行い、その結果できる2つの曲線の間の面積によって2つの曲線の相違を定量化するものである。後者はたんぱく質の立体構造の比較に用いられているもので、曲線上に等間隔に点を打つことによって得られる、2点間の距離を要素とする行列によって曲線を定量化し2つの行列を比較することでその相違を表現するものである。試行の結果、どちらの量によっても個体変異を定量的に表現できることが確かめられた。今後、本研究で確立された手法によって大規模に種内変異を測定し、種間での比較を行っていきたいと考えている。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S.Toshimitsu, H.Hirano, T.Matsumoto, K.Takahashi: "Database and species diversity of Japanese Cretaceous ammonoids"Journal of Asian Earth Sciences. 21. 887-893 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] S.H.Lee, H.K.Pak, H.S.Wi, T.S.Chon, T.Matsumoto: "Growth dynamics of domain pattern in a three-trophic population model"Physica A-Statistical mechanics and its applications. 334. 233-242 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2024-03-26  

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