研究課題/領域番号 |
01J09368
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
構造工学・地震工学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
鍬田 泰子 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 人的被災 / SAR(Search and Rescue) / ライフライン / 病院機能 / 住家倒壊 / SAR (Search and Rescue) / 搬送 |
研究概要 |
地震時における死傷者の軽減システムの確立に焦点を当てた研究目的の中で、本年度は建物倒壊と避難行動との関係と、地震後の救助情報伝達システムに関する分析を行い、昨年から研究してきた病院ライフラインの信頼性評価についてまとめた。さらに、本研究の最終年度にあたる本年度はこれまでの研究を総括して得られた知見をまとめた。 建物倒壊と避難行動に関する研究では、これまで行ってきた個別要素法による崩壊シミュレーションに建物の非線形応答特性を新たに加えて解析を行った。さらに、これらの解析結果とともに一昨年前に研究した地震動と避難行動の余裕時間に関する評価法を合わせて、建物倒壊と避難行動について分析・検討した。この研究成果は、今後海外の論文へ投稿する予定である。 地震後の救助情報伝達システムに関する分析では、これまでの地震時の捜索・救助(SAR)活動における問題点として、倒壊家屋での閉じ込め者の情報が住民から防災機関に円滑に伝達されていないことを定性的に述べてきた。そこで、災害時の駆け込みによる要請記録を基にこれらの発生プロセスについて、被災程度や地理意的条件などの要因について分析を行った。 さらに、病院への救命ライフラインの機能の信頼性評価については、昨年からの研究の継続として病院内部のライフライン評価とそれらの相互依存関係の部分を発展させ、神戸市域の病院に適用しリスク低減策について検討した。この研究成果は、来年度の国際会議で発表する予定である。 本年度の5月〜9月までの4ヶ月半の間、アメリカ・ニューヨークのワイドリンガー・アソシエイツのジョゼフ・ライト氏(コロンビア大学客員教授)の指導のもとで、上記の研究の建物崩壊に関する解析プログラムについて研究をするとともに、これまでの研究成果を英文でまとめ、ライト氏の添削・校正を受けて編集作業を行い、最終報告書を仕上げた。
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