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ステロイド誘発骨壊死症の発生機序解析と予防法確立

研究課題

研究課題/領域番号 01J09875
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 整形外科学
研究機関九州大学

研究代表者

宮西 圭太  九州大学, 大学院・医学研究院, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード大腿骨頭壊死 / ステロイド / 免疫抑制剤 / 家兎 / FK506
研究概要

1、シクロスポリンの骨壊死発生におよぼす影響
大腿骨頭壊死症は、臓器移植時の重篤な合併症の一つである。臨床では免疫抑制剤シクロスポリンの臓器移植への導入により骨壊死発生率の減少が報告されている。本研究の目的は、シクロスポリンの骨壊死発生に対する影響を、我々が開発したステロイド単独投与家兎骨壊死モデルにおいて検討することである。Group Aは、日本白色家兎20羽にシクロスポリン25mg/kgを2日間筋肉内投与し、2回目のシクロスポリン投与後にステロイド(Methylprednisolone acetate)20mg/kgを1回筋肉内投与した。Group Bは、家兎15羽にシクロスポリン25mg/kgを2日間筋肉内投与し、2回目のシクロスポリン投与後にステロイド8.8mg/kgを1回筋肉内投与した。Group Cは、家兎40羽にステロイド20mg/kgを1回筋肉内投与した(コントロール)。Group Dは家兎10羽にシクロスポリン25mg/kgのみ2日間筋肉内投与した。4週間後に大腿骨と上腕骨を採取し、組織学的に骨壊死の有無を判定した。骨壊死発生率は、それぞれGroup Aが20羽(100%)、Group Bは8羽(53%)、Group Cは32羽(80%)、Group Dは0羽(0%)であった。Group AとGroup Bの発生率はGroup Cと有意差を認めた(p<0.05)。臨床で報告されているシクロスポリンによる骨壊死発生率の減少は、シクロスポリン使用によりステロイドが減量された効果であることか示唆された。
2、異なる種類のステロイドが骨壊死発生におよぼす影響
大腿骨頭壊死症は、ステロイド治療に伴う重篤な合併症の一つである。本研究の目的は、グルココルチコイド活性が等力価である異なる種類のステロイドの骨壊死発生におよぼす影響を検討することである。日本白色家兎に対して、methylprednisolone acetate(MPSL)20mg/kg、triamcinolone acetonide(TR)20mg/kg、prednisolone succinate (PSL)25mg/kgを各13羽づつ、右殿筋内に1回筋肉内注射した。投与4週間後に、両側の大腿骨、上腕骨を採取し、組織学的に骨壊死発生を判定した。大腿骨近位における骨壊死発生は、MPSL、TR、PSLの各群において、17(65%)、4(15%)、3(12%)であった。MPSLの骨壊死発生率は、他の2群と比較して有意に高かった(p<0.01)。上腕骨近位における骨壊死発生は、6(23%)、0(0%)、1(4%)であった。MPSLの骨壊死発生は、TR群と比較して有意に高率であった(p<0.05)。大腿骨と上腕骨の遠位部における骨壊死発生率には3群間で有意差を認めなかった。本動物モデルにおいては、ステロイドの種類に対し骨壊死発生率が異なることが明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2024-03-26  

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