研究分担者 |
M.K.レガアリ パキスタン国立科学博物館, 植物部, 研究官
S.マリク パキスタン国立科学博物館, 植物部, 部長
B.A.シェイク パキスタン国立科学博物館, 館長
長尾 英幸 千葉大学, 園芸学部, 助手 (10198301)
萩原 博光 国立科学博物館, 植物研究部, 主任研究官 (90100932)
ONO Yoshitaka Laboratory of Biological Sciences, Fac. of Education, Ibaraki University
HIGUCHI Masanobu Dept. of Botany, Hiroshima University
BANDO Tadashi Laboratory of Biological Sciences, Fac. of Education
MOHAMMAD Khan LEGHARI Dept. of Botany, Pakistan Museum of Natural History
NISHIMURA Naoki Hiruzen Institute, Okayama Rika University
KAKISHIMA Makoto Institute of Agriculture and Forestry, University of Tsukuba
KANEKO Shigeru Forestry and Forest Products Research Institute, Tsukuba
SHIBATA Hisashi Yamanashi Forest Research Center
TANAKA Jiro Dept. of Botany, National Science Museum, Tokyo
HAGA Masaru Biological Lab., Iwamizawa Campus, Hokkaido University of Education
BASHIR Ahmed SHEIKH Pakistan Museum of Natural History
SADDIQA MALIK Dept. of Botany, Pakistan Museum of Natural History
IWASHINA Tukasa Tsukuba Bot. Garden, National Science Museum, Tsukuba
MURAKAMI Yasuaki Ohita Kinoko Research Center
レカ゛アリ M.K. ハ゜キスタン国立科学博物館, 植物部, 研究官
マリク S. ハ゜キスタン国立科学博物館, 植物部, 部長
シェイク B.A. ハ゜キスタン国立科学博物館, 館長
村上 康明 大分県きのこ研究指導センター, 主任研究員
西村 直樹 岡山理科大学, 蒜山研究所, 講師 (40156112)
柿嶌 眞 筑波大学, 農林学系, 助教授 (40015904)
金子 繁 農林水産省, 森林総合研究所, 室長
芳賀 卓 北海道教育大学, 岩見沢分校, 助教授 (80002765)
岩科 司 国立科学博物館, 筑波実験植物国, 研究官 (30151731)
坂東 忠司 京都教育大学, 教育学部, 助手 (70218676)
柴田 尚 山梨県林業技術センター試験研究部, 研究員
樋口 正信 広島大学, 理学部, 助手 (10189772)
小野 義隆 茨城大学, 教育学部, 助教授 (90134163)
田中 次郎 国立科学博物館, 植物研究部, 研究官 (30167499)
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配分額 *注記 |
25,000千円 (直接経費: 25,000千円)
1992年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1991年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1990年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
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研究概要 |
1990年から1992年にかけて.ヒマラヤ西域のパキスタンにて.隠花植物(シダ植物.コケ植物.菌類.地衣類.藻類)の調査を行った。この調査の目的は.日本と関係の深いヒマラヤ地域の隠花植物相を明らかにし.日本の隠花植物相と比較することにより.両地域の隠花想物相の関係や成立の要因を明らかにすることである。パキスタンでの協同研究の相手は.パキスタン自然史博物館で.調査は中池敏之を研究代表者とし.日本側15名.パキスタン側5名で実施した。調査地域は主にイスラマバード周辺.スワート谷(カラム.マチルタン.アトロール).マリーヒル.カガン谷(ナラン.ショグラン.シャラン).ナンガパルバットの北麓と南麓.ギルギッド.フンザ.スカルドー.デオサイ.ベシャム.ディール.ロワリー峠.チトラル.カラシュ谷.ペシャワール.クエタ周辺.カラチ。 現地調査では.多くの資料を採集し.日本に持ち帰った。標本の第一セットはそれぞれの研究者の標本庫に.また.第二セットはパキスタン自然史博物館に保管されれいる。それら標本はこれまでに畜積された標本をも加えて.今.それぞれの.専門分野でパキスタン側の研究者と連絡を取りながら.取りまとめを行っているが.今日までに出来上がった分は「Cryptogamic Flora of Pakistan,vol.1」(1992).「Biologia (Lahore),vol.37」(1992).「Hikobia,vol.11」(1991).「日本蘇苔類学会報 vol.5(9)」(1991)に以下のようなタイトルで発表されている。 (藻類)LEGHARI&SULTANA:パキスタン.チイラダムの藍藻。田中・SHAMEEL:パキスタンのマングローブ林の大型藻類。SHAMEEL・田中:パキスタンの海産藻類のチェックリスト。LEGHARI & SULTAN:パキスタン.ケンジャール湖の藍藻。LEGHARI & SULTANA・坂東:カガーン.マルカパルバットの珪藻類。 (菌類)萩原:パキスタンの細胞性粘菌1.森林.農耕地.高山の放牧地での分布と生育。萩原:ナンガパルバット南麓における細胞性粘菌の標高差の分布状態。山本・萩原・SULUTANA:パキスタン北部の変形菌三川:パキスタンのMucrraceous(1)。青島:パキスタンの菌類リスト.1.サルノコシカケ科。柴田:パキスタンの高等担子菌類。吉見:パキスタンの腹菌類。岡根・柿嶌・小野:パキスタン.マリーヒル菌で採集されたサビ菌類。小野・柿嶌:パキスタン.スワート谷のサビ菌類。小野:パキスタン.カガン谷のサビ菌類。SULUTANA・萩原:パキスタン変形菌相への幾つかの追加。 (コケ植物)樋口:ヒマラヤ産のゴラニア属。山田:クビレケビラゴケの花被について。井上・樋口:パキスタン産ハイゴケの仲間の染色体数。樋口:国立科学博物館の植物調査隊によって採集されたパキスタンのコケ植物。 (シダ植物)中池:1990年パキスタンで採集したシダ植物のリスト。上記の論文の他.この調査の標本をもとに書かれた8編の論文が現在.中池の手元に集ってきており.これらの論文にさらに数点の論文を加えて.1993年度中に「Cryptogamic Flora of Pakistan,vol.2」の中で発表の予定である。 調査の概要や様子は.萩原.中池によって国立科学博物館ニュース (1992年.1993年)にて.「パキスタン北部の植物調査」.「パキスタンでの隠花植物調査」.「パキスタンの山奥にて」.「ヒマラヤ隠花植物展」の題名のもとに記されている。また.標本の一部は平成3年3月2日から4月4日まで国立科学博物館で開催されたヒマラヤ隠花植物展にて.展示.解説された。
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