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外国人研究者の科学・技術日本語読解能力を養成するための効率的な教材・方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 02044020
研究種目

国際学術研究

配分区分補助金
研究機関筑波大学

研究代表者

大坪 一夫  筑波大学, 文芸言語学系, 教授 (20115538)

研究分担者 渡邊 光雄  筑波大学, 教育学系, 助教授 (90015850)
深尾 百合子  名古屋大学, 総合言語センター, 非常勤講師 (90272640)
谷口 すみ子  東京工業大学, 留学生教育センター, 講師 (30217129)
仁科 幾久子  東京工業大学, 留学生教育センター, 助教授 (40198479)
畑佐 一味  インディアナ州立パデュー大学, 外国語外国文学部, 助教授
MILLS David  ピッツバーグ大学, 東アジア言語文化部, 教授
筒井 通雄  マサチューセッツ工科大学, 外国語外国文学科, 助教授
酒井 たか子  筑波大学, 文芸言語学系, 講師 (40215588)
市川 保子  筑波大学, 文芸言語学系, 講師 (70223089)
西村 よしみ  筑波大学, 文芸言語学系, 講師 (40208228)
加納 千恵子  筑波大学, 文芸言語学系, 講師 (90204594)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
キーワード科学技術日本語 / 読解支援システム / 実験授業 / 授業分析 / 専門知識情報
研究概要

まず、平成2年4月から5月にかけて、ピッツバーグ大学のデビッド O.ミルズ教授との相談により、マサチューセッツ工科大学の夏季科学技術日本語コースで使用する読解教材の中から読解支援システムに載せるべき教材(岩波講座マイクロエレクトロニクス11・石井威望編「メカトロニクス」)を選び、筑波大学においてその教材研究を行った。
そして、マサチューセッツ工科大学における夏季集中科学技術日本語コースにおける読解実験授業の指導案を作成し、7月17日~7月28日の期間、筑波大学教育学系の渡邊光雄助教授と文芸・言語学系の加納千恵子講師の2名をMITに派遣して、実験授業を実施、それをビデオテープに記録した。
また、夏季実験授業のための打ち合せの段階でMIT側から、科学技術の専門知識の提供者として日本人の科学技術者派遣の要請があり、筑波大学電子・情報工学系助手の山本順人氏を6月23日~7月28日の期間MITに派遣した。そのことより、科学技術日本語コースにおける日本語教師と専門知識情報源としての科学技術者とのティーム・ティーチングの授業形態が実現し、指導のあり方の研究としても貴重な成果を上げた。
先述のMITにおける実験授業のビデオ・テープを使って、刺激回想法による授業分析を進める一方、10月29日~11月2日に開催された筑波大学における日米共同研究会議に米国からMITの筒井通雄助教授とパデュー大学の畑佐一味助教授の2名の招へいを行った。この日米共同研究会議において、研究協力者2名(名古屋大学の深田淳助教授と鳴門教育大学大学院教育方法研究室の山本啓史氏)も交えて、実験授業分析の結果から出された読解支援システムの機能細目表の検討、Apple社のマッキントッシュを使用した際の技術的可能性と限界などについて活発な議論が行われ、平成3年のMIT夏季コースで試運転しうる読解支援システムを完成させるため、同じマッキントッシュを使って日本語読解支援システムを研究中のパデュー大学電子工学科のマチエフスキー助教授の協力を得ることが提案された。同会議において決定した読解支援システムの概要は以下の通りである。
導入部は静止画あるいは動画によるイメージ・トレーニング的導入部で、ここで学習者にこれから読もうとするテキストに関する前情報を与える。次の波線枠の部分は、学習者が辞書を引きながらテキストを概観できる部分で、通常の読解授業では学習者に語彙リストを渡すことで賄っていた部分である。ここにマチエフスキー氏のソフトを使用することによって、単に語彙リストを渡す以上の機能(漢字辞書、単語辞書だけでなく文法辞書の機能もついているほか、翻訳参照機能もある)が使えることになる。太線枠がいわゆる読解授業に相当する部分で、学習者はテキストを読みながらシステムの発問に答えていくが、始めの段落を読んだところで出されるテストの出来具合いと学習者の自己採点により、各学習者の「できる値」を設定し、それに応じた発問をしていくところに、このシステムの従来の単純ドリル型CAIと異なる特徴がある。最後の枠は、内容理解のチェック問題(必須)と学習者が自分で足りないと思う読解スキルを補う問題集(選択)になっている。
平成2年12月26日に筑波大学において読解支援システム技術会議、平成3年1月23日に東京工業大学において同システムに載せる教材内容検討会議を開催し、システム全体の構想をさらに具体化すると同時に、発問データの作成とシステム構築の作業を開始した。
そして平成3年2月1日~2月11日のパデュー大学から畑佐・マチエフスキ-両氏を招へいし、筑波大学側のスタッフとの共同作業で読解支援システムの機能拡張作業に取りかかった。また、同システムを平成3年度のMIT夏季コースでの試用までに修正・改善するという目的で、3月6日~3月28日の期間、ロンドン大学のカイザー助教授を招へいし、システムの試用バージョンおよび教材内容の評価を行った。

報告書

(1件)
  • 1990 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 加納 千恵子: "「専門書を読むための読解指導いついて」" 筑波大学留学生教育センター日本語教育論集. 第6号. (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Chieko Kano: "'On the Teaching of Reading Reading Comprehension for Technical Books'" Journal of Japanese Language Education, University of Tsukuba, Education Center for Foreign Students. No. 6. (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要

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公開日: 1993-08-12   更新日: 2016-04-21  

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