研究分担者 |
PONPIMON SUR コンケン大学, 理学部, 講師
PORNTIP WONG コンケン大学, 農学部, 助教授
WILAILAK CHI コンケン大学, 農学部, 講師
SANIT LUADTH コンケン大学, 農学部, 助教授
PISAN SIRITH コンケン大学, 農学部, 助教授
AMNOUY KAMTU コンケン大学, 農学部, 助教授
PITOOL KITPO コンケン大学, 農学部, 助教授
石丸 幹二 佐賀大学, 農学部, 助教授 (40223028)
谷本 静史 佐賀大学, 農学部, 助教授 (20217152)
田代 洋丞 佐賀大学, 農学部, 助教授 (20039340)
仁藤 伸昌 佐賀大学, 農学部, 教授 (80015809)
高木 胖 佐賀大学, 農学部, 教授 (30039341)
宮嵜 貞巳 (宮崎 貞巳) 佐賀大学, 農学部, 教授 (40039326)
LUADTHONG Sanit Faculty of Agriculture, Khon Kaen University
SIRITHORN Pisan Faculty of Agriculture, Khon Kaen University
KAMTUO Amnouy Faculty of Agriculture, Khon Kaen University
KITPOWSONG Pitool Faculty of Agriculture, Khon Kaen University
WONGKAEW Porntip Faculty of Agriculture, Khon Kaen University
SURIYAJANTRATONG Ponpimo Faculty of Agriculture, Khon Kaen University
CHINACHIT Wilailak Faculty of Agriculture, Khon Kaen University
PONPIMON Sur コンケン大学, 理学部, 講師
VANLA Dittap コンケン大学, 農学部, 助教授
PORNTIP Wong コンケン大学, 農学部, 助教授
SANIT Luadth コンケン大学, 農学部, 助教授
PISAN Sirith コンケン大学, 農学部, 助教授
AMNOUY Kamtu コンケン大学, 農学部, 助教授
PITOOL Kitpo コンケン大学, 農学部, 助教授
佐古 宣道 佐賀大学, 農学部, 教授 (20038219)
KAMOL Lertra コンケン大学, 農学部, 助教授
POMPIMON Sur コンケン大学, 理学部, 講師
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研究概要 |
平成2年度から4年度までの3年間にタイ側の研究者7名を招へいし,日本側からは8名を派遣して,それぞれの役割分担事項について,栽培圃場での調査研究,研究室内での研究実験,研究者間での意見交換,各種の研究施設の視察,セミナーでの講演を実施したタイ側の研究者に対しては,彼等の滞在期間中に新しい技術の移転が出来るよう日本側研究者は努力した。この間の研究の進展状況などについて以下年次を追って記述する。 旧研究代表者(岩政)はタイ東北部における農業生産の状況やコンケン大学で進められている農業研究について視察して,バイオテクノロジーによる新品種の作出もこの地域の農業振興に役立つが,交雑育種等による品種改良も重要課題であるとの所見を得た。また遺伝子レベルの研究に要する技術の移転に力点を置くべきであるとした。Dr.Ponpimonが来学した際には,組織培養による大量増殖の研究を行ったほか,遺伝子レベルの技術導入について討議した。宮嵜はタイ国に分布するサトイモの野生種と栽培種について調査し,野生種の収集は,国外への持ち出しが厳禁されているので,コンケン大学において行い,研究に供するのがよいとした。Dr.Pitoolは日本の野菜や花卉の生産状況と研究の実態について調査研究を行った。Dr.Pisanはモノクローナル抗体の作成法について実習を行い,技術習得に努め,パパイアの病原ウイルスの純化法の改良のための実験を実施した。 田代と谷本は「栄養繁殖性園芸作物の組織培養法の確立等」及び「組織培養による大量増殖とその生化学的機構」について,共同研究を行ってタイ東北部の農業について視察した。Dr.Amnouy,Dr.Sanit及びDr.Ponrtipは,共同研究の進め方についてそれぞれのカウンターバートと討議し,佐賀,熊本両県下の先進的な農業と農業研究について実地視察を行った。カンキツについては,佐賀大学で保育する遺伝資源や共同研究による培養物等をコンケン大学に移譲し,台木及び栽培品種としての適性を見ることにした。パッションフルーツについては,分類等について共同研究を行うこととなり,マメ類については相互に品種を交換して共同研究を進めることとなった。 本研究の最終年度である平成4年度には,高木及び石丸はコンケン市近郊における各種栽培植物の新品種育成のための現地調査並びに育金法の研究を行った。ダイズについては佐賀大学からコンケン大学に分譲された品種の栽培圃場での生育状況等を調査し,特に,WiliamsとSJ-2の新交配種の利用性について検討を加えた。また,タケやパパイアではその茎葉培養によって大量増殖させた植物体の圃場栽培に成功したので,今後の実用化を計ることになった。さらに,タイの有用伝承植物(特にトウダイグサ科やマメ科植物)の今後の利用と開発方法について論議を行った。また,ADRCでは,「ダイズの育種改良における新技術」及び「組織培養による有用物質生産」について講演をした。Dr.Wilailakは細胞融合法による雑種育種法と突然変異体誘発法,植物有用二次代謝物質の各種クロマト法による分析法や日本茶に含まれるポリフェノール類の解析法についても研修した。さらに,佐賀,熊本両県の各種農業開連研切施設を視察し,研究員との情報交換を行った。佐古はコンケン大学の関連研究を視察したのちに,タイ側研究者と数種作物の病原ウイルスの発生状況とその診断技術について討議を行った。初年度に来日したDr.Pisanに数示したモノクローナル抗体の作出法の技術移転がほぼ成功したと判断した。一方,パパイア,ニンニク,ラッカセイなどの各種作物についてのウイスル病の発生状況を現地圃場で調査して,前記3種の作物では特にウイスル病の被害が甚大であることを確認した。ADRCの訪問と現地調査をとおして,タイ東北部の土壌特性と気象条件による劣悪な農業生産性を高めるには,日本側の技術援助が必要であることを認識した。本研究の成果については,招へい,派遣研究者によるミッション報告に公刊された論文を加えて,報告書を作成することで合意に達した。
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