研究課題/領域番号 |
02151030
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
巽 紘一 京都大学, 医学部, 助教授 (30131022)
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研究分担者 |
上田 国寛 京都大学, 医学部, 助教授 (00027070)
寺岡 弘文 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教授 (30019137)
高橋 利和 神戸大学, 医学部, 助手 (20154833)
栗原 孝行 金沢医科大学, 総合医科学研究所, 講師 (20064595)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1990年度: 7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
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キーワード | ブル-ム症候群 / DNAリガ-ゼ / pZ189 / 宿主回復 / PCR / ポリADP・リボ-ス |
研究概要 |
SCE高値を示すブル-ム症候群(Bloom's syndrome;BS)リンパ芽球様細胞(LCL)の粗抽出液に含まれるDNAリガ-ゼ総活性と、これからHAカラムクロマトグラフィ-により分離できたリガ-ゼIの活性をそれぞれ測定した。昨年度にユダヤ人患者由来GM3403ではリガ-ゼI活性が正常対照の2分の1に減少しているのに対し、日本人患者由来BSL2KAでは正常人対照と差異を認めず、一方総活性は3403、2KA共に正常より1.5倍高いことを見出したが、新たに検索した他の3例の日本人BSLCL、F04、F05、F07ではリガ-ゼIが正常人の2分の1であり、総活性は同じ(F04)か低下(F05、F07)していた。標的遺伝子SupF内に新しくAvaIsiteを作成した改変シャトル・ベクタ-pZ189を用いて、当該制限酵素切断後のhost cell reactivation(宿主回復)と再結合後の突然変異頻度をBSLCLと正常人LCLで比較した。2KA、04、05、07と正常人対照LCLはAvaI切断後のpZ189生存率は共に約5%で、突然変異頻度は約70%だが有意差は認めなかった。合成プロ-ブを用いたスクリ-ニングでヒト・グリオ-マcDNAライブラリ-から、2個のクロ-ンを得た。PCRでリガ-ゼI活性中心から3'側に460bp長の産物を得て、次にこれをプロ-ブにヒト・ゲノムクロ-ニング及びBSLCL、正常LCLのRFLPを解析中である。ポリ(ADP・リボ-ス)シンセタ-ゼ、グリコヒドロラ-ゼ、ホスホジエステラ-ゼ、ADP・リボシルプロテインリア-ゼの4酵素活性が上記BSLCLと正常人LCL間に顕著な(2.5倍以上の)差異を示さなかった。
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