研究課題/領域番号 |
02151039
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
早津 彦哉 岡山大学, 薬学部, 教授 (10012593)
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研究分担者 |
大西 克成 徳島大学, 医学部, 教授 (10037400)
山添 康 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (00112699)
長尾 美奈子 国立がんセンター, 研究所, 部長 (40100151)
根岸 和雄 岡山大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (70116490)
池田 日出男 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10012775)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
17,200千円 (直接経費: 17,200千円)
1990年度: 17,200千円 (直接経費: 17,200千円)
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キーワード | 発がんイニシエ-タ- / イニシエ-ション阻害因子 / DNA付加体 / sulfotransferase / TrpーPー2(NHOH) / PhIP / トニトロピレン / ファ-ジDNA組換え |
研究概要 |
発がんイニシエ-タ-は、既知のもの以外にも多数あると予想される。既知のイニシエ-タ-の作用機構に関する基礎的研究を行いつつ、未知のものを探していく必要がある。また、イニシエ-ション作用を阻害する因子を見出し、その阻害機構を明らかにすることは、発がん予防の見地から重要である。この大きなテ-マについて、各班員が独創的な、興味ある成果を出している。 早津彦哉は、イニシエ-タ-としてのTrpーPー2の作用とその阻害について研究し、活性化体TrpーPー2(NHOH)が細胞内DNAの2本鎖切断を起こすこと、ファ-ジDNA組換えを誘起することを見出した。また、TrpーPー2(NHOH)の変異作用を阻害する茶の成分エピガロカテキンガレ-トについて、それがTrpーPー2(NHOH)を分解しないのに阻害を起こすという興味ある観察をしている。池田日出男は、遺伝子の非相同的組換えが、UV照射や抗がん剤によって誘導されることをファ-ジを用いて見出した。長尾美奈子は、PhIPのDNA付加体のラット体内分布について研究し、大腸に多いことを見出した。無アルブミンラットでPhIPが大腸がんを引き起こすことと対応しているのかもしれない。山添康は、sulfotransferaseが動物細胞にはあるが、サルモネラ菌にはないことを示した。大西克成は、トニトロピレンの生体内DNAadduct生成について調べ、環エポキシドが活性体であることを明らかにした。菊川清見は、医薬品と亜硝酸の反応によってジアゾキノン体が生成し、それが直接変異原性をもつこと、DNA中のプリンの8位をフェニル化することを明らかにした。 以上のような成果は、今後の発展が期待できるものである。
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