研究課題/領域番号 |
02151061
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
小田 鈎一郎 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (40012736)
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研究分担者 |
木村 元喜 九州大学, 生医研, 教授 (00031964)
井出 利憲 広島大学, 医学部, 教授 (60012746)
岡山 博人 大阪大学, 微研, 教授 (40111950)
伊庭 英夫 東京大学, 医科研, 助教授 (60111449)
山口 宣生 東京大学, 医科研, 教授 (90012723)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
20,500千円 (直接経費: 20,500千円)
1990年度: 20,500千円 (直接経費: 20,500千円)
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キーワード | 核内癌遺伝子 / 癌抑制遺伝子 / 細胞周期 / 細胞分化 / 温度感受性変異株 / 遺伝子発現制御 / cDNAライブラリィ / 形質導入ベクタ- |
研究概要 |
<(1)核内癌遺伝子と細胞増殖制御>___ー アデノE1A遺伝子の働きによりDNA合成が誘導される過程で、G1期に一過性に発現するラット遺伝子のCDNAを2クロ-ン単離した。この遺伝子の発現はRB遺伝子により抑制されるのでE1A,RB双方の標的となっていると推定される(小田)。 マウス骨芽細胞をTPA処理した時に活性化される遺伝子のCDNAを数クロ-ン単離した。増殖刺戟後Cーfosと同様直ちに発現するものと、やゝ遅れて発現するものの2種に分類された。(野瀬)。fos関連遺伝子,fraー1,fraー2の産物はfosと同様にAP1と複合体を形成することが分った。(伊庭)。 <(2)細胞周期変異株の解析>___ー 分裂酵母を宿主とするCDNA発現クロ-ニング系を活用して、酵母のG2期細胞周期制御遺伝子であるcdc25およびwee1に相当するヒト遺伝子のクロ-ン化に成功した。ヒトcdc25はRussellらが単離した遺伝子とは構造的にも機能的にも異なることが判明した。SV40癌化細胞,T24膀胱癌で著しい発現亢進が認められた。動物細胞でもcdc25過剰発現による染色体異常の誘導が考えられる(岡山)。 <(3)癌および癌抑制遺伝子と細胞分化老化>___ー ヒト正常二倍体細胞TIGにSV40tsA遺伝子を導入した細胞は分裂回数が約20回増大した。この細胞から染色体欠失を伴って完全に不死化した細胞株を樹立した。SV40T抗原が発現するTIG細胞で特異的に発現する遺伝子のCDNA,および完全に不死化したTIG細胞で発現しなくなった遺伝子のCDNAを原,小田らのsubtracted CDNAライブラリイ法により作製した(井出)。TPA投与によるV937細胞の分化誘導過程で、RB蛋白のリン酸化が起らなくなること、cーmycの発現が減少することが分った。(瀬川)。
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