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癌化に於ける蛋白チロシンホスファタ-ゼの役割の酵素学的,分子生物学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 02152008
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

平賀 章  東北大学, 抗酸菌病研究所, 助手 (80134047)

研究分担者 立木 蔚  東北薬科大学, 教授 (90006065)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード蛋白質チロシンホスファタ-ゼ / 蛋白質リン酸化 / 蛋白質脱リン酸化 / 信号伝達機構 / 癌遺伝子産物 / 癌抑制遺伝子産物
研究概要

がん化に於ける蛋白質チロシンホスファタ-ゼ(以下,PTPと称ぶ)の役割の解明の為に,私共は,平成1年度迄に,基質特異性の異なる4種類のPTP,即ちPTPー1,ー2,ー3,ー4を分離,同定し,その内,PTPー1,ー2を精製した。その分子量は,いずれの場合も36,000と推定された。
本年度は,主に,次の2点を明らかにした。
1,PTPー1は,従来,得られていたPTPー1よりも数倍高い比活性を持つ分子量67,000の蛋白として精製される事が明らかとなった。これ迄知られている細胞質型のPTPの分子量は,いずれも50,000又は,それ以下であるので,PTPー1は,新しく同定された分子種である可能性が強い。この可能性は,PTPー1が,Zn^<2f>,バナジン酸,酸性化合物に阻害に対して,これ迄,記載のない低い感受性を示す事からも支持される。PTPー1の分子的性質を明らかにする為に,現在,その1次構造を解析中である。予備的な結果ではあるが,GVDGSFLA,ADPLVDLV,NPMVETLGTVL,GFHGHLSGL等の配列を得ている。現在,さらに解析を進めている。PTPー1の1次構造の解明は,PTPー1だけではなく,PTP全体への理解を深めるはずである。
2,PTPー2は,その分子量,Zn,バナジン酸等の阻害剤への高い感受性から判断して,人胎盤PTPー1B型の酵素である事が明らかとなった。文献的に考察すると,PTPー2は,精製過程で,既にプロテア-ゼによる修飾を受けている。PTPー2の真の酵素学的,蛋白質化学的性質を明らかにする為には,nativeなPTPー2の精製が必要である。
PTPー1,PTPー2共に,その精製に関して新たな問題が生じた為に,今年度中に達成する事を予定していたPTPー1,ー2の抗体やcDNAの単離は出来なかった。来年度は,PTPー1を中心にして解析を進めたい。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Akira Hiraga: "Rat liver proteinーtyrosine phosphatase:purification and characterization of two forms" Advancees in Protein Phosphatases. 6. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 立木 蔚: "蛋白質チロシンホスファタ-ゼとその役割" 癌90(代謝 増刊号). 27巻増刊号. 93-101 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 平賀 章: "蛋白質チロシンホスファタ-ゼ" 生物薬科学実験 講座(廣川書店). IV.4.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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