研究課題/領域番号 |
02152010
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
柴原 茂樹 東北大学, 医学部, 教授 (70206142)
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研究分担者 |
福士 靖江 東北大学, 医学部, 助手 (20125644)
石沢 志信 東北大学, 医学部, 助手 (60158748)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1990年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | ヘム / ヘムオキシゲナ-ゼ / 遺伝子発現 / 転写因子 / 細胞分化 |
研究概要 |
1.ヘムオキシゲナ-ゼ(HO)はヘム分解の律速酵素であり、基質であるヘムを含めた種々の物質により転写レベルの誘導を受ける。特に、ヘムとカドミウム(Cd)による誘導はこれまでに調べられたすべてのヒト由来の細胞で認められる。一方、TPAによるHO遺伝子の発現誘導は単球/マクロファ-ジ系の細胞に特異的であり、その他の細胞(メラノ-マ細胞、HeLa細胞、線維芽細胞など)では、TPAによるHOの誘導は認められない。 2.すなわち、ヒト急性単球性白血病細胞(THPー1)、単球様細胞(Uー937)や前骨髄球系細胞(HLー60)をTPAで処理すると、本来浮遊している細胞がデイッシュに付着するようになるが(マクロファ-ジ様細胞への分化の指標)、その変化に先立ちHO遺伝子の発現が誘導される。 3.ヒトHO遺伝子のプロモ-タ-領域と大腸菌由来のCAT遺伝子との融合遺伝子をTHPー1に導入し、CAT活性の一時的発現を指標にして解析した結果、HO遺伝子の上流約1キロ塩基対の中にTPAによる誘導に必要なシスエレメントが存在することが判明した。さらに、TPAによる誘導に必須なシスエレメントの決定を進めている。 4.ヒトHO遺伝子の上流約1キロ塩基対をいくつかの断片に分け、それらをプロ-ブに用いてゲルシフト法を行ない、TPA処理により新しく出現する結合核蛋白質の有無を調べている。
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