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癌化及び脱癌化に伴うゲルゾリンファミリ-の発現と消長

研究課題

研究課題/領域番号 02152032
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

野々村 禎昭  東京大学, 医学部(医), 教授 (80009993)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードゲルゾリン / 癌化 / 脱癌化
研究概要

本研究は当初計画よりいくつか進歩があった為,以下3つに分けて書く
1)ゲルゾリンファミリ-精製法の進歩
主としてプラズマゲルゾリンについて24時間内で精製出来る方法を開発した。試料を30〜50%飽和硫安分画後,透折,45mMNaCl,25mMトリスーHCl(pH8,0),1mMEGTAで平衡化したDEAE52カラムにかけ同液で良く洗う。次いで30mMNaCl,O,1mMEGTAに変え,次いでCaCl_22mMにかえると,ほゞ単一バンドでゲルゾリンが得られる。
2)74KDアイソマ-の精製と存在様式
ゲルゾリンアイソマ-に74KDのものがあることが牛の副腎髄質でわかり,これを精製し,抗体をつくり,組織別に存在を確かめたところ,中枢神経系,一部の内分泌器官,幹細胞由来の一部に存在することがわかった。これらはいずれも開口分泌を行う組織である。
さらに酵素分解して,N端分画,C端分画に分けることが出来た。ゲルゾリンファミリ-のもつ,アクチンのCa存在下での切断,PIP_2によるアクチン結合からの解離の性質はN端側にあることがわかった。
3)癌化及び脱癌化3T3/NIH細胞で,cHaーras癌遺伝子の導入による癌化細胞とその脱癌化細胞の二次元電気泳動像でのゲルゾリンファミリ-の存在様式を調べた。
抗体染色を転写膜上で行うと正常及び癌化細胞ではアイソマ-は2個であったが,脱癌化細胞では3個になっていた。量的にはほとんど変化はなかった。
74KDの新らしいゲルゾリンファミリ-が発見されたので,癌化,脱癌化細胞でも検討していきたい。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] H.Kurokawa Y.Nonomura: "Simple and rapid purification of brevin" Biochim.Biophys.Res.Comm.168. 451-457 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] T.Sakurai Y.Nonomura: "Distribution of gelsolinーlike 74,000 Mol WT.Protein is Neural and Endocine Tissues" Neuroscience. 38. 743-756 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] H.Fujita Y.Nonomura: "A specific protein,P^<92> detected in flat revertants derived from NIH/3T3 transformed by human activated cHaras oncogene" Exp.Cell Res.186. 115-121 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 野々村 禎昭 小幡 邦彦 編: "新生理学大系 7巻 発生・分化の生理学" 医学書院(東京), 312 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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