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脳リンパ腫の発生母細胞:免疫グロブリン遺伝子再構成と転写からみた解析

研究課題

研究課題/領域番号 02152040
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関新潟大学

研究代表者

熊西 敏郎  新潟大学, 脳研究所, 教授 (40018601)

研究分担者 薄井 宏  新潟大学, 脳研究所, 助手 (20192510)
阿部 聰  新潟大学, 脳研究所, 助手 (90202663)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1990年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
キーワードリンパ腫 / 非ホジキンリンパ腫 / 筋外性リンパ腫 / 免疫グロブリン
研究概要

1:脳リンパ腫の免疫グロブリン遺伝子再構成の検索はJH,Cκ,Cλprobeを用いたサザン法で行った。検索対象には報告済(Acta neuropathol 79:23ー26,'89)の例に加え、本年度は更に数例の追加検索をおこない、合わせ解析を行った。その結果、全例で、殆どの例でH、L両鎖に、再構成が検出され、脳リンパ腫の大多数例がB細胞性のimmunogenotypeを示すことが証明された。再構成の結果から腫瘍のmonoclonalityも判明した。
2:この研究を進める上でλ鎖遺伝子のRFLPの実体の把握が重要と考え、正常ヒト末梢血白血球、胎盤など94例を対照にEcoR1断片の解析をおこなったところ、既知のtypeI(7,14,16kbp),II(14,16,18),III(14,16,21)に加えtypeIV(仮称)(14,16,26)も存在することを見出した。これらのtypeのhomoおよびheterozygoteの頻度はI/I(18%),II/II(36),III/III(2),IV/IV(1),I/II(36),I/III(2),I/IV(1),II/III(2),II/IV(3)であった。胚細胞型全体では6種の限定されたDNA断片がみられるので、もしリンパ腫にこれら以外の断片があれば対照組織を欠く例でもその再構成をかなりの高い確率で同定可能と思われた。
3:脳症状で初発することの多い“neoplastic angioendotheliosis"の2例についてもH鎖,L鎖の再構成を証明し、その構成腫瘍細胞がB細胞であることを証明した。
4:脳リンパ腫の真の原発巣は不明である。本年度はこの問題へのアプロ-チの第一歩として脳リンパ腫の免疫グロブリン遺伝子再構成の実体を明らかにし得た。また対照組織のない例でもかなりの正確さで再構成DNAの検出が可能となった。今後これらの結果に立って各腫瘍のidiotypeをcDNAと再構成遺伝子の塩基配列の面から明確にすれば長年の課題であった真の原発巣の探索が現実化する筈である。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Abe,Satoshi: "Immunoglobulin λ chain gene polymorphism and primary brain malignant lymphoma" XI Internatl Congress of Neuropath(京都,1990)Abstract. 366 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Abe,Satoshi: ""Neoplastic angioendotheliosis";demonstration of immunoglobulin gene rearrangements by the Southern blot hybridization technique" Virchows Arch B. 58. 241-244 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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