• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

癌遺伝子rasによる高転移性獲得過程の分子生物学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 02152041
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関金沢大学

研究代表者

清木 元治  金沢大学, がん研究所, 教授 (10154634)

研究分担者 藤井 雅寛  金沢大学, がん研究所, 助手 (30183099)
佐藤 博  金沢大学, がん研究所, 助手 (00115239)
田中 淳之  金沢大学, がん研究所, 助教授 (60019875)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1990年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
キーワード転移 / 浸潤 / メタロプロテア-ゼ / TIMP / ras / AMF
研究概要

がん細胞の浸潤能に関係する因子としてメタロプロテア-ゼとTIMPに着目し、まずは報告された遺伝子配列に基づいて72kDa,92kDaIV型コラ-ゲナ-ゼ、ストロムライシン、TIMPのcDNAクロ-ンをPCR法で単離した。また、TIMP関連蛋白質の部分的アミノ酸配列を入手し、これを基に合成DNAプロ-ブを調整して新しいTIMP遺伝子のcDNAをクロ-ニングした。しかし、これは本年、L.Liottaらが報告したTIMPー2と同一であることが判明した。
上記のcDNAをプロ-ブとして用いて、様々ながん遺伝子でトランスフォ-ムしたNIH3T3細胞の転移・浸潤能との関連を調べた。
1、転移能は鶏卵法を用いて調べた。ヌ-ドマウスによる実験的転移能の解析で報告されている結果と一致して、ここでもrasトランスフォ-マントがもっとも強い転移能を示し、src,fos,ablもrasほどではないが明らかに造腫瘍性と転移能を増加させた。
2、ノ-ザン法でメタロプロテア-ゼ、インヒビタ-の発現を調べると、親株のNIH3T3で既に72kDa,92kDaコラ-ゲナ-ゼ、ストロムライシンが発現しており、細胞の転移能との相関は認められなかった。TIMP,TIMPー2の発現量にもトランスフォ-メ-ションや転移能と相関した変化はなかった。
3、前年度にrasトランスフォ-マントではAutocrine Motility Factorの産生が昂進していることを報告した。本年度の結果と合わせて考えると、ras遺伝子による高転移性のNIH3T3細胞では浸潤性の昂進は細胞外マトリックスの分解能の昂進よりもむしろ運動性の昂進によって引き起こされていると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yasunori Okada: "Induction and stimulation of 92ーkda gelatinase/typeIV collagenase production in osteosarcoma and fibrosarcoma cell lines by tumor necrosis factor" Biochemical and Biophysical Research Communications. 171. 610-617 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi