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転写抑制性に作用するエンハンサ-結合因子PEBP4のcDNAクロ-ニングー癌抑制への関与を探る

研究課題

研究課題/領域番号 02152050
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

佐竹 正延  京都大学, ウイルス研究所, 助教授 (50178688)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1990年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
キーワードF9細胞 / エンハンサ- / サイレンサ- / 転写制御因子 / 遺伝子発現 / 細胞分化
研究概要

PEBP4は、未分化F9細胞で転写抑制性に作用する、シスエレメントに結合する因子として同定された。本因子はF9細胞のみならず、種々の分化した細胞にても発現している。本因子による転写抑制作用の機構、及び細胞分化・癌化における意義を解明する目的で本研究が行なわれた。(1)PEBP4の分子的性状。ラット肝の核抽出液を出発材料として用い、通常の生化学的分離法・塩基配列特異的DNAアフィニティクロマトグラフィ-により、PEBP4を精製した。精製標品のSDSーPAGEにより、分子量60kD・65kDの2つのポリペプチドが、各々等モル比で主要バンドとして観察された。一方ゲル3過においてPEBP4活性は、分子量130kDの位置に溶出された。またホルムアルデヒド処理により、PEBP4をDNAに架橋すると、SDSーPAGE上やはり分子量130kDの位置にバンドが検出された。以上からPEBP4は、60・65kDの2つのポリペプチドのダイマ-であると考えられる。(2)PEB14のDNA塩基配列の認識モ-ドについて。種々の変異を導入したDNAをプロ-ブとして、PEBP4の結合を検討した結果、PEBP4の認識配列はC/TCAG(N)_6C/TCAGであると判明した。C/TCAGのモチ-フは2回くり返す必要があり、一方のモチ-フのみに変異を導入すると、PEBP4は結合できない。また介在配列はどの塩基でもよいが、Nの個数は正確に6でなければならない。従って(1)で述べたダイマ-の各々の成分が、1つのモチ-フを認識していると考えられる。
現在PEBP4をコ-ドする遺伝子のcDNAクロ-ニングに向けて、引き続き努力しているが、(1)(2)で述べた分子的性状・塩基配列認識モ-ドの点が、PEBP4はステロイドホルモン・レセプタ-と類似した性質を有することが示唆され、その生物学的意義は少さくないと予想される。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] YamaguchiーIwai,Y.: "Differentiation of F9 embryonal carcinoma cells induced by the cーjun and activated cーHaーras oncogenes." Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.87. 8670-8674 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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