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インタ-フェロンーγ遺伝子導入腫瘍細胞の免疫原性の増強機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 02152055
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

栗林 景容  京都大学, 医学部, 助手 (10064578)

研究分担者 柳原 五吉  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助手 (20158025)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1990年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワード腫瘍免疫 / インタ-フェロンーγ / 遺伝子導入
研究概要

インタ-フェロンーγ(IFNーγ)の抗がん作用を調べるモデル実験系として,遺伝子導入によりIFNーγ産生能を獲得した種々のタイプのマウスがん細胞株を作成し、それらを同系およびヌ-ドマウスに皮下移植して腫瘍原性を調べた。調べた5つのタイプの腫瘍のうち4つでin vivoの増殖が抑制され,そのうち3つでは宿主の特異的な抗腫瘍機構の活性増強によることが示唆された。その機構について解析中である。
またうち2つの高転移性の腫瘍はいずれも,IFNーγ産生能獲得後、実験的転移能が,これも宿主側の機構によって著しく抑制された。
in vivoの腫瘍増殖が抑制されなかった1例でも,皮下から腹腔内への腫瘍細胞の浸潤が抑制される結果、担がんマウスの延命が認められた。
こうしてIFNーγを腫瘍細胞に産生させた場合,その腫瘍原性が多くの場合に抑制されることがわかった。その抑制機構は多岐にわたり、いくつかの例では,腫瘍の免疫原性が増強されることによることが示され腫瘍近傍の局所的なIFNーγの作用機序の解明に興味がもたれる。
また局所性IFNーγは腫瘍の転移性や浸潤性にδ抑制効果を及ぼすことが示され,それらの機構の解析も興味深い。
われわれの方法は,IFNーγの抗がん作用は潜在的にかなり高いことを示唆するとともに,その潜在能力を有効に発揮させる手段をも提供している。今後は,上述した抗がん機構を詳細に解析するとともに,より多くのタイプの腫瘍についても同様にしてIFNーγの効果を調べていくとともに,ヒトの系での研究も展開していきたいと考えている。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yoshihiko Watanabe: "Exogenous expression of mouse interferonーγ cDNA in mouse neuroblastoma C1300 cells results in reduced tumorigenicity by augmented antiーtumor immunity" Proceedings of National Academy of Sciences,U.S.A.86. 9456-9460 (1989)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 渡部 好彦: "実験医学 増刊" 羊土社, 269 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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