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新しい薬剤感受性に基づく肺癌化学療法

研究課題

研究課題/領域番号 02152143
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関愛知県がんセンター

研究代表者

上田 龍三  愛知県がんセンター研究所, 化学療法部, 部長 (20142169)

研究分担者 有吉 寛  愛知県がんセンター病院, 血液化学療法部, 部長 (50151189)
加藤 武俊  愛知県がんセンター研究所, 化学療法部, 主任研究員 (70073129)
高橋 利忠  愛知県がんセンター研究所, 免疫学部, 部長 (00124529)
樋田 豊明  愛知県がんセンター病院, 呼吸器内科, 医長
研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1990年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
キーワード肺癌 / MTT・ハイブリッド試験 / 薬剤感受性試験 / cーkit / 腫瘍マ-カ- / GSTーπ
研究概要

1.MTTハイブリッド試験の確立と肺癌臨床の応用について
従来信頼できる方法のなかった新鮮腫瘍材料に対する薬剤感受性試験に関して、従来のMTT試験とHTCA(Human Tumor Clonogenic Assay)の長所を組み合せて、本グル-プでMTTハイブリッド試験(MTT hybrid assay)を確立し、臨床応用の可能性が示唆された。少なくとも胸水、腹水検体は正常細胞の混入の影響なく、比較的腫瘍細胞だけの薬剤効果の判定が可能となった。又、一般固形腫瘍への応用として肺癌細胞の生検及び手術材料を用いての薬剤感受性が、3ー5日の短期と12ー18日の長期効果を同一患者で判定可能であった。しかし、MTTーハイブリッド試験が固形腫瘍の薬剤感受性及び放射線感受性試験として定着するには、更にサイトカインなどを含めた増殖関連遺伝子産物を利用した腫瘍細胞の増殖効果増強等の工夫が必要である。その点、本課題で肺小細胞癌には増殖関連レセプタ-であるcーKitmRNAの発現が培養株で80%,患者検体で90%以上に見い出されたことは興味深い結果であった。
2.肺癌の薬剤耐性について
肺癌の薬剤耐性にに関して,肺癌細胞のGSTーπの含量と肺癌の患者群のGSTーπ濃度を測定した結果(1)典型的肺小細胞癌のGSTーπ含量は肺小細胞癌亜型や非肺小細胞癌に比して、著しく低値を示しており、このことが肺小細胞癌の薬剤感受性と相関している可能性が示唆された。(2)肺癌患者の血中GSTーπ濃度は、肺非小細胞癌で80%に高値を示し、良性肺疾患と明瞭な差違を認めた。又、血中NSE濃度とは明かな逆相関を示した。このことは、肺非小細胞癌には有効な腫瘍マ-カ-が存在しない現在、臨床での有用性が強く示唆された。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Hida,T.et al.: "Epitope analysis of cluster 1 and NK cellーrelated monoclonal antibodies." Brit.J.Cancer. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Sekido,Y.et al.: "Preferential expression of cーKip protoーoncogene transcripts in small cell lung cancer." Cancer Res.(1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 上田 龍三: "上皮細胞、神経細胞の細胞膜分化抗原ー肺癌関連抗原の解析から" 病理と臨床(臨時増刊号). 8. 121-136 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 上田 龍三: "生物学特性に基づく肺癌化学療法の実験的および臨床的研究" がん治療のあゆみ. 9. 39-46 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 上田 龍三: "肺小細胞癌関連モノクロ-ナル抗体" 医学のあゆみ. 155. 66-66 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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