研究分担者 |
松村 伸二 香川大学, 農学部, 助手 (60165868)
鈴木 晴雄 香川大学, 農学部, 助教授 (00036089)
鈴木 義則 山口大学, 農学部, 教授 (70081495)
中山 敬一 千葉大学, 園芸学部, 教授 (90009697)
堀口 郁夫 北海道大学, 農学部, 教授 (10001439)
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研究概要 |
わが国では急速に水田地帯の宅地化や畑地化が進行している.そのため遊水機能の低下やその他の防災機能の変化が起きている.土地利用形態の変化を衛星デ-タで調べ,その変化に伴う防災力の変化を予測することを研究の目的に行った. 昨年までの研究で,土地利用形態の変化が衛星デ-タで計算できるほど変化していないところが多かったので,将来の土地利用変化に対応した防災力の変化の予測式を立てることを目標に行った.本年は主として,農耕地や森林の減少にともなう表面温度の変化予測について調べた.表面温度は気温などに影響する要素で,これを推定することによって農林災害の温度に関する(例えば霜害)危険性などが予測できる.北海道ではランドサットデ-タを使用して,土地利用面積が変化したときの表面温度の変化予測式を計算した.使用したランドサットデ-タは1987年5月21,1987年6月22,1988年7月26日の3シ-ンで表面温度の季節的変化を調べることを目標に行った.ランドサットデ-タを最尤法によって土地被覆分類を行い,その土地被覆分類ごとの平均温度を計算した.さらのにランドサットデ-タを1kmX1kmに区切り,この中の土地被覆分類の割合と平均表面温度を計算し,土地被覆割合と平均温度の重回帰式を計算した.この式は土地被覆面積が変化したときの表面温度の予測式になる. 表面積(T)は, (森林)(畑地)(裸地)(宅地)(水田) 1987.5.21 T=17.06+1.44X1+9.49X2+7.91X4+6.69X5+2.30X6 1987.6.22 T=28.50ー8.26X1ー1.53X2ー2.36X4+1.10X5ー7.32X6 1988.7.26 T=21.59+0.78X1+12.14X2+8.70X4+12.22X5+7.97X6 で表された.
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