研究課題/領域番号 |
02201108
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉田 鎮男 東京大学, 理学部, 助教授 (50011656)
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研究分担者 |
小坂 和夫 日本大学, 文理学部, 助教授 (20139067)
狩野 謙一 静岡大学, 理学部, 助教授 (30090517)
木宮 一邦 静岡大学, 教育学部, 教授 (20022212)
歌田 實 東京大学, 総合研究資料館, 助教授 (50012406)
村田 明広 東京大学, 理学部, 助手 (20143373)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1990年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | 活断層 / 基盤及び表層変形 / 上韮生川断層 / 中央構造線 / 温見断層 / 山梨県東部断層群 |
研究概要 |
活動性が特に大きいと考えられている下記断層について、各断層の特性に応じた研究法を用い研究課題の解明を多角的に行なった。 上韮生川断層/跡津川断層:前者は現位置より深部で形成された断層で、基盤の変位過程を知る上で重要である。解析の結果変位累積は転移モデルで説明されることが明かとなった。一方跡津川断層はほぼ同規模の右横すべり活断層で、地下15kmから地表にかけて動いている。前者との対比により基盤と表層での変位の相違と対応関係を知ることができる。 中央構造線:紀伊半島西部で同断層の深部構造を、即存の地震波反射法断面図を用いて解析し、地表調査と対比して、深部と表層の変位の関連を求めた。深部では低角逆断層であるものが表層では高角断層となり、変位も水平成分をも伴う複雑な動きを示すことが分かってきた。 温見断層:濃尾地震に伴って変位した部分を含めその延長部を調査した。破砕帯の幅、破砕様式、地形への表現を調査し、本断層が南西側上昇成分をもった左横すべり断層であることを明かにすると共に、地震時の変位センスがこれと調和的であるとの結論を得た。 深溝断層:東南海及び三河地震に伴い変位した地点を調査し、花崗岩質基盤、固結堆積層、未固結堆積層における変位と変形様式の相違を検討した。三者の相違は変位様式、被害状況に顕著に反映されている。 山梨県東部断層群:空中写真判読によるマイクロニアメントと露頭の対比を広域にわたって実施し、その分布、実在断層との関連を求め、深部では一本の断層が表層においては多数の小断層として広範囲に分布して現れることが分かった。これに基づいて推定震度分布図を作成した。 富士川断層:富士宮地区において空中写真解析、現地調査を行なうと共にその延長部駿河湾断層を「しんかい2000」により探査し、両者の関連を求めた。
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