研究課題/領域番号 |
02201117
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
松尾 禎士 電気通信大学, 自然科学系列, 教授 (30015490)
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研究分担者 |
平林 順一 東京工業大学, 草津白根火山観測所, 助教授 (30114888)
野津 憲治 東京大学, 理学部・地殻化学実験施設, 助教授 (80101103)
寅丸 敦志 金沢大学, 理学部・地学, 助手 (50202205)
日下部 実 岡山大学, 地球内部研究センター, 教授 (20015770)
高橋 栄一 東京工業大学, 理学部・地学, 助教授 (40144779)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
27,000千円 (直接経費: 27,000千円)
1990年度: 27,000千円 (直接経費: 27,000千円)
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キーワード | 噴火機構 / 揮発性物質 / 発泡 / 遠隔観測 / フュガシティ- / マグマ / 拡散速度 / 含水量 |
研究概要 |
マグマ内の発泡と泡の成長は、拡散律速である。今迄に実験値のない玄武岩質・安山岩質マグマ中の水の拡散速度の実験が開始された(藤井)。 素過程としてのマグマ内の発泡理論、並びにマグマの上昇速度に関する理論を発展させた(寅丸)。 噴火前のマグマ中の揮発性物質の組成・含有量を定めるために、火山噴火物中の斑晶の中に存在するガラス包有物に、真空中でレ-ザ-を照射し、揮発生成分を抽出する。抽出された気体をガスクロマトグラフで分離後、質量分析計で定量する技術が開発された(日下部)。 高温・高圧下で、マグマの融点と水の含有量を調べた結果、マグマの温度を推定できる場合には、そのマグマの含水量をも推定することが可能となった(高橋)。 マグマが地殻中を上昇する過程を解析するさいに欠けている情報が具体的に指摘された(篠原)。 噴火機構の研究における観測・室内実験・理論の一体的推進方策を、マグマの性質を分類した上で論じた(渡辺)。 海底火山、諏訪之瀬島、桜島、草津および雲仙などの火山ガス放出量について記載を行った(小坂・平林)。 火山性揮発物の放出量の遠隔観測について、人工衛星に登載すべき機器の概念的開発が行われている(野津・松尾)。 多成分ガス混合物中の各成分ガスのフュガシティ-、特に二成分系、H_2OーCO_2系およびH_2OーHC1系に限定した実験の準備が行われた(松葉谷)。 地球の歴史を通じた揮発性物質の輪廻について、問題点の指摘が行われた(松尾)。
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