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災害時における複数のシステムの相補関係に関する研究ー行動の相補関係論を合わせてー

研究課題

研究課題/領域番号 02201213
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京工業大学

研究代表者

穐山 貞登  東京工業大学, 工学部, 名誉教授 (50016341)

研究分担者 児玉 好信  共立女子短期大学, 講師 (00108200)
林 理  東京工業大学, 工学部, 助手 (40228565)
菊池 章夫  東京工業大学, 工学部, 教授 (10007289)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1990年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード災害 / 避難行動 / 避難誘導 / シミュレ-ション
研究概要

本研究では複数システムが混在する中での誘導員の行動と意識をシミュレ-ション上で検討した。他の誘導員が異なった指示を与える場合、誘導員はその異なった指示を活用しようとする場合とそれを無視する場合がある。異なった指示を活用しようとするか、無視するかは誘導員の災害に関する態度で決まる。つまり誘導員には異なった指示を活用するタイプと無視するタイプがある。この傾向は誘導員の態度決まり、ある誘導員が場合によって活用したり無視したりするという傾向は認められなかった。このことは特定の対応行動を確実にとる誘導員と臨機の各種の対応行動を取る誘導員がいるということを示す。両者の間での役割分担が可能である。
本研究で作成したシミュレ-ションは誘導員の行動に関するものであったが、さまざまな対応が並列的に進行する状況をシミュレ-トするプログラムとしても利用可能なものとして完成させた。これにより単に測定的なシミュレ-ションというにとどまらず、誘導員の状況認知教育に資するものとして利用することができる。
今後の課題としては誘導員・避難者の行動を個々の人間の態度を含めた形で統一的に検討することが必要である。これまでも避難者の大集団を一括して記述することは行なわれてきたが、災害対応を考えるとき誘導員・避難者の行動を個人レベルから検討することが必要である。特に大規模自然災害を考えた場合、避難者の避難開始の意志決定、行政の指示のあり方などの問題がある。この問題についても単に「指示に従うべきだ」という態度ではなく指示に従わない避難者も計画の一部として含むシステムが必要である。本研究の成果はこの方向への提言を行なうものではあるが、限定的なものであり、より広汎な人間行動の研究が必要である。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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