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大地震に伴う活断層の再活動を予測するための研究

研究課題

研究課題/領域番号 02201221
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関静岡大学

研究代表者

岩橋 徹  静岡大学, 教育学部, 教授 (60021870)

研究分担者 大塚 謙一  静岡大学, 教育学部, 助教授 (20022303)
木宮 一邦  静岡大学, 教育学部, 教授 (20022212)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード活断層の再活動 / 丹那(地震)断層 / 大野断層 / 安居山断層 / 駿河湾断層 / 深溝断層 / γ線計測 / リニアメント解析
研究概要

1研究目的 地震予知連の力武常次教授によれば,今後10年間の東海地方の大地震発生確率は約40%と高い.従って,その発生時期と震源の位置の予知は社会的に強く要請されている.東海地方のM6以上の地震は殆ど地震断層を伴い,付近に激しい震害を与えている.また近年丹那,跡津川,山崎等の諸活断層の発掘調査で地震断層は活断層線沿いに繰返しているので,減災には活断層の位置を明確にし,活性度を評価することが最大の急務である.本研究では再活動が予測される活断層の活性度を下記の方法で評価し,活断層再活動の予測法の確立を目的とした.
2研究方法 (1)人工衛星画像,空中写真を立体視し,リニアメントを抽出.(2)同リニアメントの現地調査確認.(3)再活動高確率活断層を2〜3本にしぼり,(4)活性度評価のための断層を横断する測線上に測点を配置,γ線MCAを用いて地下から放射するγ線量を測定した.
3研究成果 今後大地震で再活動の確率が比較的高い活断層は,安居山(富士宮市),丹那(静岡県田方郡函南町)大野(同修善寺町)深溝(愛知県)の4活断層とした.4断層のγ線計測の結果(1)高地下水位時に線量が低下.(2)24時間連続計測で日没・日の出頃線量が低下.(3)各測点のγ線量は経時的変動するが,各測線の各測点間の相対的変化はよく再現された.(4)γ線量レベルは基盤の地質を反映.(5)γ線量レベルは夏高・冬低.自然放射性核種別のγ線量,測定値の時空的変化,活断層の活性度の評価については鋭意検討中であり,次年度内に公表の予定である.深溝断層は基盤岩か沖積層かの違い等により現われ方に時徴がある.しんかい2000による駿河湾断層調査でトラフ陸側斜面の最下部は急斜し,地層は各所でせん断変形が著しい.このことからこの斜面は擾乱帯にあたり,逆断層により地層が激しく変形していると考えられる.せん断面はトラフ軸と斜交し,プレ-トの斜めもぐり込みの影響を示す.

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] 岩橋 徹・遠藤 学: "斜面災害を誘発する地震断層のγ線探査" 第28回地すべり学会研究発表講演集. 108-111 (1989)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 岩橋 徹・遠藤 学: "丹那地震断層付近のガンマ線量の時空的変化" 静岡大学教育学部研究報告(自然科学篇). 40. 13-26 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 岩橋 徹・大村 隆宏: "大野地震断層のガンマ線計測調査" 静岡地学. 61. 27-34 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 木宮 一邦・岩崎 弘晴・林 正紀: "防災ポテンシャルの基礎資料としての風化殻分布状態" 文部省科学研究費,重点領域研究(自然災害の予測と防災力)ー中間研究報告ー. 34-39 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 木宮 一邦・吉田 鎮男: "被覆層の違いによる地震断層の現われ方と災害との関連" 日本自然災害学会学術講演会要旨集. 12-13 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 廣木 義久・木宮 一邦: "氷河性海水準変動に伴うバリア-島および海岸平野システムの発達" 地質学雑誌. 96. 805-820 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 白井 久雄・木宮 一邦: "掛川層群五百済凝灰岩の岩層変化とその地質学的意義" 静岡大学地球科学研究報告. 16. 1-20 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 木宮 一邦・白井 久雄: "掛川層群中に挟在する西平尾凝灰岩,細谷凝灰岩,赤根凝灰岩の岩層と堆積環境" 静岡大学教育学部研究報告(自然科学篇). 41. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 大塚 謙一・他: "駿河トラフにおけるプレ-ト沈み込みの直視観察" 第六回「しんかい2000」研究シンポジウム報告書. 261-277 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 大塚 謙一・他: "駿河トラフにおける収束境界陸側斜面の変形構造の観察" 第七回「しんかい2000」研究シンポジウム予稿集. 23-25 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 大塚 謙一: "駿河トラフ,駿河トラフ北端部の海溝ウエッジ堆積体の地質構造とテクトニクス環境" 地球惑星関連学会1991年合同大会講演要旨集. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 大塚 謙一: "駿河トラフにおける収束境界陸側斜面の変形構造の観察とフィリッピン海プレ-ト北端のテクトニクス史" 第七回「しんかい2000」研究シンポジウム報告書. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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