• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

渇水の時間的・空間的特性に関する災害事象の統計的研究

研究課題

研究課題/領域番号 02201239
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

林 静夫  九州大学, 熱帯農学研究センター, 助教授 (00038316)

研究分担者 平松 和昭  九州大学, 農学部, 助手 (10199094)
丸谷 知巳  九州大学, 農学部, 助教授 (40112320)
戸原 義男  九州大学, 農学部, 教授 (80038182)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1990年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード降水量 / 少雨量 / 干ばつ / 渇水 / ハザ-ド・マップ
研究概要

渇水の事象は気象要因だけでなく,人為的な水管理方法などに影響され,定量化が難しく,統計量として対処し難い性質をもっている。
本研究では,渇水の原因となる少雨現象について,少雨の出現構造を明らかにし,過去の降水履歴に基づいた少雨の確率的予測法を検討した。
少雨現象の季節的・地域的な現われ方を見るために,世界約100か所の50年以上の月間雨量資料を収集し,降水量の度数分布を解析した。その結果,渇水の常襲地域は少雨側あるいは多雨側に最頻値をもつbimode型,あるいは雨季・乾季が明確に現われる型に分けられ,降水量の変動が大きい傾向を示した。一方,渇水災害をもたらすような異常な水不足は,ある特定の月に雨が少ないことによって生じるのではなく,数か月あるい1年といった長期の降水量が平年を大きく下回る場合に発生している。このような少雨の出現特性を検討するには,一定期間の降水量のみを対象にしては十分な説明ができない。そこで,任意の月を起点とした過去あるいは未来の任意期間の降水量に注目した「期間降水量」の概念を提案した。この期間降水量に基づき,少雨量と期間との関係,すなわち5DepthーDuration解析を行った。その結果,期間を長くとるに従って少雨の程度は回復し,平年値に近づくとともに少雨の生起率も指数関数的に減少するという関係が得られた。この少雨の時間的な経緯と空間的な分布状況の特性を利用した世界の渇水に関するハザ-ド・マップを作成した。またこのマップは沙漠化地域の予測にも利用できることを未した。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 林 静夫: "渇水の時・空間特性によるハザ-ド・マップの作成" 農業土木学会論文集. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi