研究課題/領域番号 |
02201244
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
浅田 敏 東海大学, 開発技術研究所, 教授 (60011425)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1990年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 小型水管傾斜計 / ハ-フフィルド型 / 差動トランス / 高密度観測網 / 地震・噴火予測 |
研究概要 |
断面80×80の角型で長さ5mないし20〜30mに任意に設定出来る、ハ-フフィ-ルド型水管傾斜計を制作した。ハ-フフィ-ルド型水管傾斜計はマイケルソンによって始めた用いられたが、以来筆者が用いるまで誰も用いなかった。我国では切山における導水管トンネル中に設置された国土地理院の300m長のもの、東海大学の100m長のもの、及び東海大湘南キャンパスに設置した(地表下1.5m)50m長のものが最初である。この型が利点の多いことは筆者等の論文により明らかにされている。今年度に制作された10m長の短距離水管傾斜計は、例えば伊東市付近のような地域に必要な時に容易に設置出来ることを目的としている。火山噴火予知の場合、ことに「中心」に近い場所に設置出来る場合は感度はある程度低くても良いと思われる。しかし地盤の堅固なトンネル等を得られる場合にはより充分な感度を得られる方が望ましいことは明らかである。我々の研究で用いる微小水位計では、両端を合わせて差動トランスとなる形式を用いて、エレクトロニクスの簡易化を考えている。10^<ー2>μmの分解能が充分可能であるので、siteの質の良い場合には傾斜として10^<ー8>rad以上の分解能を得ることができる。上記の小型水管傾斜計の特長は移動及び設置が容易であることだが、地表又は地下浅所に設置する場合には地盤との結合についてまだ研究の余地がある。水管傾斜計はトンネル等の内に設置するのが望ましく、感度を充分高めることが可能となる。しかし上記の水管傾斜計は10^<ー7>rad程度の分解能は適当なスペクトル帯については可能であるから噴火の予測等には強力な助けとなる。良いsiteを得られた場合は地震の予測にも役にたつと考えられる。
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